NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/22


うさぎの吊るし飾り Usagi no tsurushi-kazari Rabbit Hanging Ornament

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 つるし飾りは別名「つるし雛」とも言われ、江戸時代以来の伝承文化であり、伊豆稲取温泉に伝わる風習である。娘の幸せを一針の糸、古い端切れに託し、祈りを籠めたひな祭り。その雛壇の両脇に揺れる和裁細工が、雛のつるし飾りである。
 この風習は、九州柳川地区では「さげもん」、山形酒田地区では「笠福」、伊豆稲取では、雛のつるし飾り、通称は『つるし雛』と呼ばれており、この3地域のみが、歴史的な伝承の由来や雛細工の文献、写真等、口伝や資料を今に伝えているのだという。
 つるし飾りは、願い事をお飾りの形に託すのが大きな特徴で、110個の飾りにはそれぞれいわれがある。うさぎの赤い目には呪力があり、病気を治すと信じられており、神様のお使いとも言われている。
 季節ごとに、それぞれに合ったお飾りを増やしてゆくのも楽しい。お気に入りの小物は、暮らしを彩り、心を豊かにしてくれることだろう。
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2007/1/25


四日市萬古焼 Yokakaichi-banko-yaki Yokkaichi Banko Ware

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 四日市萬古焼(よっかいちばんこやき)は、三重県四日市市で焼かれる伝統工芸品である。
 江戸時代中期、茶の湯と陶器が趣味の大商人・沼波弄山が、自作が永遠に残るよう願い「萬古不易(ばんこふえき)」の印を押したのが、萬古焼の名の由来である。
 萬古焼は、弄山の死とともに一時中断したが、江戸時代後期になって再び焼かれるようになった。現代の四日市萬古焼は、その時の技法を研究して明治時代の初めに焼かれた物が元になっている。
 四日市萬古焼は、各時代の流れに沿った特色ある陶磁器を生産し続けている。土鍋は全国の7割を生産、また急須でも名高い。
 四日市萬古焼は四日市の代表的な地場産業であり、庶民の暮らしと密接に結びつく工芸品である。
 1979年、伝統工芸品の指定を受ける。
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2007/1/12


江戸くみひも Edokumihimo Edo Braiding

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 江戸くみひも(東京くみひも)は、渋い味わいと気品の高さが特徴の、東京の名産品である。
 日本は世界でも珍しいくらい紐の発達した国だと言われる。単に物を縛ったり継いだりするだけでなく、結び方、結ぶ紐の色、結びの配置などにより吉凶・性別・身分までを表現するものであった。
 起源は江戸時代以前に遡る。中国や朝鮮を経て伝えられ、幕府の開設で武具の需要が高まり、生産が盛んとなった。やがて、わび・さびの要素を加えて精緻なものへと発展していく。
 その用途は広く、現代帯締めや羽織ひもなど、今でも日常生活には欠かせないものとして広く使われている。
 江戸くみひもは、お経の巻き物や袈裟、貴族の礼服の添帯、兜や鎧のおどし糸や刀の柄巻など、多方面に活用される、わび・さびを感じさせてくれる工芸品である。
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