NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/14


浮見堂 Ukimidou 

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 奈良公園には鷺池(さぎいけ)という池があり、そこに六角の形をした八角堂形式のお堂がある。
 蓬莱橋(ほうらいばし)を渡ると、木造で檜皮葺き(ひわだぶき)の休憩所があり「浮見堂(うきみどう)」と呼ばれている。
 鏡の様な水面に映る姿はとても美しく、風に揺らめく様は幻想的な雰囲気を醸し出している。現在のお堂は、老朽化した旧浮見堂を平成三(1991)年から三年をかけて修復されたもので、往時の美しさを取り戻している。
 春には桜が咲き、秋には赤や黄色の紅葉に彩られ、浅茅ヶ原の林の向こうには春日大社が佇んでいる。まるで天平時代にタイムスリップでもしたかの様なその雰囲気は、他ではなかなか味わえない場所の一つである。
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薄(ススキ) Susuki 

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 イネ科・ススキ属の「薄(すすき)」は、日当たりの良い野原や川原などに生息する多年草で、1〜2m程の高さになる。
「芒」とも表記されるが、古くは「尾花(おばな)」と呼ばれ秋の七草の一つに数えられている。また、十五夜の月見には秋の七草の一つの萩(はぎ)と共に、飾られる事が多い。
 日本全国に分布していた薄は、以前は茅葺き屋根の材料や家畜の餌として利用されていたが、近年はその機会も少なくなっているので、草原も稀少なものになっている。
 夏の終わり頃に茎の先端に長さ20〜30cm程の花穂を付け、秋には十数本に分かれたその穂にフワッとした白い毛が生え、草原を白く染めていく。サラサラと風に揺られて聞こえる音は、季節の移り変わりを色濃く感じさせる。
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2007/11/9


茂原公園 Mobara-kouen 

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 茂原公園(もばらこうえん)は、千葉県茂原市高師に広がる、面積16万平方mの公園である。
 昭和初期、藻原寺(そうげんじ)背後の丘陵地に開設された自然公園で、茂原市のほぼ中央に位置している。
 山や湖水などの自然の地形を利用し、展望台や散策道、広場やアスレチックなどを取り込んで作られている。
 日本さくらの名所百選にも選ばれており、園内にはソメイヨシノなど2850本のさくらが植えられ、春の夜には華麗にライトアップされる。
 桜の花が終わるとつつじやアジサイが咲き、秋にはもみじやイチョウが色づき、四季折々の自然を楽しむことができる。
 弁天池の中央には茂原弁財天のある島があり、見事な赤いアーチ橋が架かっている。
 茂原公園は、花咲き乱れる美しい公園である。
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2007/10/23


宝鏡寺 Houkyou-ji 

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 宝鏡寺(ほうきょうじ)は、京都府京都市上京区寺之内通堀川にある臨済宗単立の門跡尼寺である。本尊は、聖観世音菩薩。
 応安年間(1368~1374)に光厳天皇皇女・華林宮惠厳(かりんのみやえごん)禅尼が開山した臨済宗の門跡尼寺で、中世京洛に栄えた尼五山の一つとされる。
 寛永二一(1644)年、後水尾天皇の娘が入寺してから紫衣を勅許され、以後歴代皇女が住持を勤める慣わしとなった。
 天明八(1788)年の大火では類焼したが、書院・本堂・大門・阿弥陀堂・玄関・使者の間の六棟が復興され、現在は市の有形文化財に指定されている。
 孝明天皇遺愛の人形をはじめ、多くの人形を所蔵しており、人形の寺として有名で、普段は非公開であるが、春秋には人形展が開かれて一般に公開されている。
 宝鏡寺は、人形寺として高名な由緒ある古刹である。
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2007/10/15


栗林公園 Rinritsu-kouen Ritsurin Park

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 栗林公園(りつりんこうえん)は香川県高松市にある、国指定特別名勝としては最大の公園である。
 寛永二(1625)年頃に讃岐領主・生駒高俊(いこまたかとし)によって造成され、寛永一九(1642)年に藩主となった松平頼重(よりしげ)が改築、以後松平家五代約一〇〇年をかけて完成された。
 公園は豊富な湧き水を利用している。池を中心にまとまりのある配置がなされた庭園空間を、順々に巡って観賞するタイプの廻遊式庭園である。これは非常に珍しいものである。
 また、背景に広がる紫雲山(しうんざん)と、見事なコントラストを描きだしている。周りを堀で囲んでいるのも大きな特徴である。
 明治八(1875)年に県立公園となり一般に開放されるようになった。
 現在では、歴代藩主が愛用した大茶屋「掬月亭(きくげつてい)」での茶会や庭園コンサートが開催され、秋には公園がライトアップされる。
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2007/10/12


丹沢山 Tanzawa-san Mt. Tanzawa

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 丹沢山(たんざわさん)は、神奈川県相模原市と愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境界にそびえる標高1567mの山である。丹沢大山国定公園に属し、丹沢山地の丹沢主脈とされる。
 日本百名山に選定されているが、その理由として、百名山の一つに丹沢山を取りあげたのは個々の峰ではなく、丹沢山地全体としての立派さからである、とされている。
 丹沢山の名前は、明治時代の陸地測量で、ここへ一等三角点を置いた時、仮称として丹沢山の名前を用いたのが定着したという。
 春にはヤマザクラ・ミツバツツジ・ヤマツツジ・シロヤシオが咲き乱れ、初夏にはガクウツギ・ヤマボウシ・コバイケイソウ・ヤマユリ・ハギ、そして秋には見事な紅葉に包まれる。
 丹沢山は、首都圏からも近く、四季を通じて多くの登山者で賑わう山である。
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犬越路 Inukoe-ji Inukoeji Pass

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 犬越路(いぬこえじ)は、神奈川県足柄上郡山北町と相模原市の間にある標高1050mの峠である。かながわの景勝50選に選ばれている。
 西丹沢の展望が広がる犬越路は、もの静かな峠で、桧洞丸(ひのきぼらまる)と大室山(おおむろやま)に登る登山者の休憩場所でもある。この峠には、登山者の為の避難小屋がある。
 戦国時代には、甲斐の武田信玄の勢力がこの辺りまで及んでいた。武田の軍勢はたびたび小田原北条氏を攻めたが、その時、この間道を使って小田原へ向かった。険しい山道であったため、軍用犬を先頭にして兵を進めたという伝説が地名の起源とされている。
 峠からは、すばらしい富士の展望と、秋には見事な紅葉を拝むことが出来る。
 犬越路は、古くから使用されてきた景観の美しい峠である。
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2007/10/11


高茂岬 Koumo-misaki 

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 高茂岬(こうもみさき)は愛媛県南宇和郡愛南町にある愛媛最南端、西海半島の西南端の断崖、豊後水道(ぶんごすいどう)に突きだした岬である。
 岬はリアス式海岸特有の、百メートルを越える男性的な断崖が連なり、岩礁に黒潮の波が砕け散る様は豪快且つ、心が洗われる思いである。一帯は足摺宇和海国立公園に属している。
 岬には遊歩道が整備されており、天気のよい日には九州が遠望でき、地平線に沈んでいく夕陽の美しい岬としても有名である。
 また、あたりには亜熱帯植物も多く生息し、秋には美しい野地菊が咲き乱れ、ススキが一面に広がる風景も展望できるなど緑に恵まれた岬である。
 また、小型の鷹の群生地としても有名で、秋の澄んだ空に群舞する鷹の姿は見ものである。
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