NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/6


竹 Take 

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 「竹(たけ)」はイネ科・タケ亜科に属する植物で、小型の「笹」に対して大型のものを言う。
 温暖で湿潤な気候や熱帯地域に多く生育していて、日本だけでも150以上もしくは600以上の種類があると言われている。これは学説の違いによるもので、どちらにしても竹の種類は数多いという事だ。その中でも代表的なものは、真竹(まだけ)や孟宗竹(もうそうちく)、淡竹(はちく)などで、日本各地で多く植栽されている。
 竹の成長はとても早く、1日で1m以上も伸びる事もある。その青々とまっすぐ伸びる様から、神事では榊(さかき)と共に清浄な植物の一つとされる。地鎮祭などで四隅に立てられる忌竹(いみだけ)や門松などに用いられるのもその為である。
 繊維質で弾力に富み細工が容易なその性質から、建材をはじめ簾(すだれ)や楽器、茶道具に至るまで様々なものに用いられ、古来から重宝されている。
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2008/1/30


サンコンメ Sankonme 

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 サンコンメは鹿児島県指宿市(いぶすきし)山川新生町の浜児ヶ水(はまちょがみず)に伝わる伝統行事である。毎年一月七日に開催される。
 青年が顔にススをつけ、バッチョ笠といわれる竹製の平笠を被り、法被(はっぴ)を着て六尺二寸の孟宗竹を肩にかつぐ。笠と竹には無病息災・家内安全・五穀豊饒などの文字を書いた和紙が巻きつけられて、竹の中には小銭が入っている。
 その竹を目が回るまでまわし続け、ついに耐えられなくなって手を離すと竹が地面に落ちて割れ、小銭が飛び出す。この小銭はその年の幸運を祈り神棚にお供えするので、みんなこぞって拾い上げる。
 これを地域の五ヵ所で繰り返し行う。まわしている最中は周囲から「まだまだ」などの声が飛び交い、笑い声が絶えない。
 このユニークな風習、サンコンメの由来や起源については分かっていない。漁村地帯であったので、船になれない若者が船酔いした様子を表現したもの、または船酔いに慣れるための通過儀礼的なものなど諸説ある。
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2007/6/14


北海道 法幢寺 Hokkaido Houdou-ji 

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 法幢寺(ほうどうじ)は、北海道の松前郡にある、松前家の菩提寺。裏手には松前藩主松前家墓所がある。
 本堂左手の御霊屋は、天保五(1834)年に再建され、歴代藩主の位牌が安置されている。法幢寺の歴代の住職のなかには、藩主を諌めたため流刑に処された、門昌庵事件の柏巌和尚もいるということだ。
 本堂裏手にある庭園は狩野派の画法によるもので、中心には双龍の滝があり、風情ある眺めが楽しめる。境内には北海道には珍しい孟宗竹があるほか、桜が数本植えられている。静まり返った古刹らしい厳かな雰囲気の中、五月下旬ごろから遅い春を告げて境内を薄紅色に染め上げる。
 
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2007/4/24


京和傘 Kyouwagasa 

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 京都府で作られる和傘。
 その歴史は中国より仏教とともに伝えられたのが始まりといわれる。平安時代には身分の高い人物のみが持つ、日除け用として存在した。
 江戸時代に入ると一般の庶民にも出回るようになった。その後「分業制」が発達し大量生産が可能になり、浮世絵などにも和傘を持つ女性が登場するなど、大流行となった。
 製品は「孟宗竹」を使って骨組みを作る。そして「和紙」を貼っていく。「蛇の目傘」や茶会などの休憩場所などによく見られる「野点傘」などが有名である。京都の和傘業者は現在では2軒のみとなってしまったが、京和傘のもつ繊細で優美な美しさと独特な風合いは、愛好家のコレクションとして、また日本舞踊、演劇などの小道具、茶会、伝統行事になどに用いられ、今も親しまれている。
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2007/3/1


総和竹絵画 Souwa-taake-kaiga 

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 竹が本来持っている自然の美しさと柔らかさを生かして表現する総和竹絵画は、日本でも他に類をみない貼り絵の技法を用いた工芸品。
 良質な孟宗竹と真竹の肉部を厚さ0.2〜2.5?、幅10〜80?ほどの板状にしたものを材料として使用する。立体的に表現するためコテ等で焼きを入れ、日本古来の押絵の技法で台布に貼付け完成する。
 作品の材料となる竹の伐採、加工、乾燥等は、梅雨時にカビが生えたり、暑い時期に割れたりと材料として使い物にならなくなるため冬場に行う。
 家紋・風景・動植物・書・その他あらゆる分野のものを題材に製作されている。
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2007/2/28


ひたち竹人形 Hitachi-take-ningyou Hitachi Bamboo Dolls

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 水戸二代藩主、徳川光圀(水戸黄門)が竹の栽培を保護、奨励されたため、茨城県は昔から竹の産地として知られている。
 ひたち竹人形は、真竹や、孟宗竹、紋竹、黒竹、虎竹、煤竹、胡麻竹などの良質の竹を用い、手作りにて人形化したもの。
 油抜きしたさらし竹を2〜3年自然乾燥し、部品を作って竹釘などで組み立てる。色つけ、文様つけは、竹の表皮を削ったり表皮に彫りを入れて行う。
 人形の題材を能や歌舞伎にとり、精緻なつくりを見せているほか、ご当地ものの黄門人形や梅娘人形などもある。
 また、毎年干支に因んだ可愛らしい動物も作られている。
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2007/2/8


金明孟宗竹 Kinmei-mousouchiku 

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 大分県野津町の岩瀬地区には少し変わった孟宗竹(もうそうちく)がある。金明孟宗竹(きんめいもうそうちく)と言い、国内でも4ヶ所にしか生息していない貴重なもの。
 最大の特徴は、竹自体や葉に縦に節が入っていること。岩瀬地区には、全体に黄金色をし、一関節ごとに緑の縦のラインが入っている「キンメイチク型」と関節全体に黄色と緑の細いラインが入っている「縦縞型」が生息。この両方の孟宗竹が揃っているのは全国的にも珍しいのだとか。
 金明孟宗竹は、孟宗竹の突然変異で発現するとされ、県の天然記念物に指定されている。岩瀬地区には何百本も生息しており、黄金色に輝く色の美しさや見栄えのする大きなサイズから、公園や庭園での観賞用に人気を集めているという。
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2007/1/22


土井竹林 Doi-chikurin Doi Bamboo Forest

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 土井竹林は、三重県尾鷲市古戸野町にある竹林である。
 山林で材を成した尾鷲の富豪・土井八郎兵衛が、約250年前に鹿児島から数千本の孟宗竹を移植し、保護育成した竹林である。
 尾鷲の暖かくて雨の多い気候と、200年という年月からできた見事な竹林で、高さ15mもの美しい竹が400平方mに及ぶ敷地に群生しており、中には太さ直径30cmに達するものもある。
 竹林の入口にはミニ博物館「お人形の家」が存在する。この明治初期の木造の家屋は、土井家別荘であり、日本・世界の人形を集めて広く公開している。
 竹林は静まりかえっており、風が吹くとサワサワと葉の擦れ合う、心地良い音に包まれる。
 土井竹林は、日本情緒を思い起こさせる、癒しの空間である。
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