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2008/3/10


形彫根付 Katabori-netsuke 

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 形彫根付(かたぼりねつけ)とは、根付のうち、木や牙歯類、陶器、金属、漆、琥珀、珊瑚類、ガラスなど、様々な材料を用いて立体的に人や動植物などを象ったものをいう。
 根付は、江戸時代にお金を入れるための巾着(きんちゃく)や煙草入れ、矢立て、印籠(いんろう)などの提げ物(さげもの)が帯から落ちないよう、紐で留めるために用いた留め具のこと。おおむね一九世紀半ばまでのものを古根付(こねつけ)、それ以降のものを現代根付(げんだいねつけ)と呼んで区別している。
 江戸時代初期は実用性を重視した簡素なものが多く、時代と共に装飾性も重視されるようになり、江戸時代中期に入って爆発的に流行した。明治時代に入ると海外から高い評価を得て輸出が盛んになり、その後、一時衰退に向かうが、近年になって様々な分野から技術者や多種多様な素材が参入。再び注目されつつある。
 今日は、古根付・現代根付ともに日本独特の文化を伝える美術品として扱われ、特に海外での評価が高い。
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2007/11/22


文様 七宝(シッポウ) Monyou Shippou 

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 七宝(しっぽう)とは、同じ円を円周の四分の一ずつ重ねていく和文様である。
 和文様とは、平安時代以来、公家の服装・調度品や装飾に用いられた形、色、構成などに独自の優美な様式を持つ図柄の総称である。
 同じ大きさの輪を互いに交錯させて規則正しく繋げた図形で、四方に広がって無限に続いている。
 縦横に広がるので「十方」ともいい、仏教でいうところの金、銀、瑠璃、玻璃(はり)、しゃこ、珊瑚、めのうの七種の財宝、つまり七宝と音が似ているところから転訛したものとされる。
 七宝の円形は円満を表し、吉祥文様の一つで、そのイメージが定着して宝尽くしの一つに数えられるようになった。
 文様・七宝は、刺繍や友禅染の図案の中で空間を埋め、華やかな色彩を加える役割を果たしている、伝統的な和文様である。
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2007/10/31


三ツ畑田島 Mitsuhatada-jima Mitsuhatadajima Islands

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 三ツ畑田島(みつはただじま)は、愛媛県南宇和郡愛南町魚神山~平碆の宇和海沖に浮かぶ、3つの小さな島である。
 足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園内にある代表的な景観のひとつで、高さ140mほどの小島が並び、周辺の海底には多種多彩なテーブルサンゴの群生が存在している。
 非常に澄んだ水の下には色鮮やかな数多くの熱帯魚が泳ぎ、海の花畑となっている。 夕景の眺めはひときわ美しく、どこまでも静かな黄金の水面に3つの島影が映り、幻想的でゆったりとした時間が流れる。
 三ツ畑田島は、愛媛・宇和海の面影を象徴する景観である。
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2007/10/11


須ノ川海岸 Sunokawa-kaigan 

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 愛媛県南宇和郡内海村須ノ川にある須ノ川海岸(すのかわかいがん)は、足摺宇和海国立公園に属している。公園の美しい芝生と真っ青な海は日本の渚100選に選ばれている。
 海岸にはウバメガシ林が広がり、エメラルドグリーンの海底には美しい珊瑚礁が広がっている。また、沖合いには養殖真珠のイカダが無数に並んでおり、その様子を眺めるのも一興だ。 
 広く整備されており、二つの遊歩道や公園、キャンプ場が設置され、マリンスポーツのメッカとしても有名である。夏になると多くの人々が海水浴やキャンプに訪れ、海岸はいっきに賑やかになる。
 須ノ川のもう一つの特徴は、海岸一帯に広がる丸い大きな石。波で石がこすれあう音が印象的で、その風情を楽しむ人も多い。
 
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天嶬の鼻 Tengi-no-hana 

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 天嶬の鼻(てんぎのはな)は足摺宇和海国立公園に属する。
 愛媛県南宇和郡愛南町久良、西海半島の中央部から南に伸びている半島の突端にある岬である。
 岬の荒々しい断崖の下には奇岩怪岩が多く、また磯釣りの地としても有名である。海の底に広がるサンゴ礁が見せるエメラルドグリーンは美しく、一帯は南予十景の第一位に選ばれたほどの景勝地である。
 岬の先端には、白亜の灯台が海を行く船の安全を見守るべく立ち、展望台から見る太平洋の素晴らしさは言葉に表すことの出来ないほどである。
 近くには、幕末に活躍した高野長英の設計による天嶬鼻砲台跡(てんぎばなほうだいあと)を見ることが出来る。
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2007/9/13


祇園山 Gion-yama Mt. Gionyama

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 宮崎県五ヶ瀬町にある標高1307メートルの祇園山(ぎおんやま)は、九州のほぼ中央に位置し、今から4億3千万年前に九州で最初に顔を出したといわれる山である。地質調査により、日本最古の山であることが判明し、九州島発祥の地ともいわれている。
 京都にある八坂神社が神仏習合の祇園感神院だったとき、感神院で修行した行者がこの山に入り修行し、麓に遥拝所(ようはいじょ)とよばれる、遠くからでも祈願が可能な場を建築した。遥拝所はその後、祇園神社といわれるようになり、山の名も祇園山と呼ばれるようになった。
 日本有数の古生代シルル紀の化石産地であり、山頂付近の石灰岩からこの頃生息していたクサリサンゴ、三葉虫など海に棲む生物の化石が出土している。
 祇園山一帯は多くの化石が見られるほか、高山植物の宝庫としても知られる。山頂からの二子山、阿蘇山などの眺めも素晴らしい。
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2007/7/30


コムケ湖 Komuke-ko Lake Komuke

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 「コムケ湖」はオホーツク海に面した丘陵地帯にあり、10km程東にあるサロマ湖と同じ汽水湖である。アイヌ語で曲がっている沼を意味するコムケトーが名前の由来で、湖は大小三つに分かれ水路で繋がっている。
 夏、海岸線にはハマナスやコケモモが咲き、秋には真っ赤な絨毯を敷き詰めたかの様にサンゴソウ群落が赤く色付く。北側にはガンコウランの群生地として有名なコムケ原生花園もある。
 たくさんの野鳥が飛び交い賑やかな周辺は、春と秋になると渡り鳥たちが訪れ、ゆっくりと羽を休めている。鳥たちの種類はハクチョウやアオサギ、シギ、チドリ、ノゴマなど250種以上が確認されており、まさしく野鳥と野草の楽園となっている。
 夕暮れ時、豊かな水をたたえる湖と赤く染まった空が相まって、幻想的な情景を醸し出し心を和ませてくれる。
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2007/7/5


能取湖 Notoro-ko 

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 能取湖(のとりこ)は、北海道網走市の網走国定公園内にある湖だ。
 オホーツク海のすぐ側にあり、元々は海水流入部があったために季節によって海水の入り混じる汽水湖だった。
 その後、昭和四八(1973)年に護岸工事が行われ、海水の注ぎ込んでいた流入口も固定されたため、今は海跡湖となっている。
 サケやカレイ、ホタテ、ホッキ貝などの天然資源豊かなところで、春から夏にかけては潮干狩りなども行われているが、やはりなんといってもこの湖の見所は、その姿かたちが似ていることからサンゴソウとも呼ばれるアッケシソウの一大群落だろう。
 元々は、厚岸湖(あっけしこ)で発見されたためその名が付いたが、北海道でも珍しいこの植物がここまで群生しているのは能取湖だけであり、毎年九月ごろになると茎が赤く色付き、湖面には真紅の絨毯が敷き詰められる。
 雄大な北海道の青い空と、湖面の赤とのコントラスト。ぽっかりと浮かぶ雲が、その狭間を漂っている。
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