NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/11


桐塑人形 Touso-ningyou 

Jp

 桐塑人形(とうそにんぎょう)は、材料に桐塑を用いて製作された人形である。
 桐の木粉と生麸糊(しょうふのり)を練り上げてできる、弾性のある粘土状の素材を桐塑と呼ぶ。
 その原点は奈良時代の乾漆にあるとされ、粘土状の素材であることから自由な肉付けによる造形が可能で、乾燥すると大変硬くなるため、木材同様に彫刻を施すこともできるという特色を持つ。
 また、作りたい形にくりぬいたところに桐塑を詰め込み、同じような形のものをたくさん作る製作方法にも適していたため、江戸時代においては雛人形などの頭部や、手足を作った練り物の技法としても現在に受け継がれている。
 仕上げには胡粉仕上げや和紙貼、布貼、彩色などの各種の精緻な技法が駆使される。
 顔や手足の部分は特に念入りに作業が行われ、上塗り胡粉を塗り重ねた上で、目や眉、唇や毛髪を書いて仕上げる。
 そうして仕上げられる人形達の表現はとても豊かなものであり、現在では創作人形の重要な一分野を占めている。
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2007/6/1


岐阜 かご大仏 Gifu Kago-daibutsu The Great Buddha of Gifu, the Basket Buddha

Jp En

 金鳳山正法寺の大仏殿に納められている「岐阜大仏」は、別名「かご大仏」とも呼ばれていて、乾漆仏としては日本一の大きさを誇っている。
 竹のかごを編んだ様に作られている事から、この様に呼ばれている。
木と竹と粘土で型を作り、その上に経典を写した和紙を貼って、漆を塗り、最後に金箔を貼って仕上げるという珍しい技法が用いられている。
 高さ13・63mのダイナミックなこの大仏は、38年もの歳月をかけて1832年に完成した。少し前屈みで、オーケーマークを出している様な右手の印相は和やかな印象を与えてくれ、親近感が持てる。
 胎内には木造の薬師如来像が安置されていて、拝観は出来ないが、大佛断面図で解説がされている。
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2007/5/2


讃岐獅子頭 Sanuki-shishigashira 

Jp

 お正月や神仏の祭礼に登場する獅子頭。その歴史は古く、応神天皇のころに中国から伝来し、奈良東大寺の大仏開眼供養でも使われた伎楽面に由来するといわれている。やがて獅子舞のように、人がかぶって踊りながら五穀豊穣を祈願する御祭りなどに使われるようになった。
 讃岐獅子頭は、明治時代に創案され、あご、耳、取っ手など一部を除いて張子の手法によりつくられる。毛はモンゴルの馬毛である。
 粘土細工や木の型に和紙を貼り重ね、各パーツを型抜きしたのち、糊、漆などで素地を作り、目や鼻をくわえてさらに装飾し完成となる。乾漆つくりのため、軽くて丈夫。また、耳と口は、激しい動きに耐えられるように仕上げられている。
 今では、県内はもちろん全国からの注文を受け、一つ一つ手作りで、約一年かけて作り出され、その地の祭りのために送り出される。
 そして、毎年祭りの後に修理に戻ってくる讃岐の獅子頭たち。
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