能面 猩々 Noumen Shoujou Shoujou Noh Mask
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能の演目「猩々」で専用に使われる男系の面で、中国の伝説上の生き物を表している。酒に酔っているところを表現する為に、全面に朱の彩色がされている。目尻を下げ、微笑みを湛えた表情には妖精の妖しさを感じさせ、笑いの要素が少ない能面の中で非常に特殊な面である。
その昔、金山に住む孝行者の高風が、富貴の身になるという夢のお告げで酒売りになり、その店は繁盛したという。ある日、店に毎日訪れ、いくら呑んでも顔色の変わらない不思議な客の素性を高風が訪ねると、唐土の海に住む酒の好きな妖精「猩々(しょうじょう)」だと告げて去っていった。驚いた高風は、酒壷を供えてほとりで待っていると猩々が現れ、ともに酒を酌交しあったという。その後、酌めども酌めども尽きる事のない不老長寿の酒を与えてもらうというおめでたい曲である。
その昔、金山に住む孝行者の高風が、富貴の身になるという夢のお告げで酒売りになり、その店は繁盛したという。ある日、店に毎日訪れ、いくら呑んでも顔色の変わらない不思議な客の素性を高風が訪ねると、唐土の海に住む酒の好きな妖精「猩々(しょうじょう)」だと告げて去っていった。驚いた高風は、酒壷を供えてほとりで待っていると猩々が現れ、ともに酒を酌交しあったという。その後、酌めども酌めども尽きる事のない不老長寿の酒を与えてもらうというおめでたい曲である。
- 名前
- 能面 猩々