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2008/8/1


佐渡 たらい舟 Sado Tarai-bune Sado Tarai-bune (Tub Boat)

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 佐渡のたらい舟(たらいぶね)は、新潟県佐渡市に伝わる伝統的な漁船である。
 たらい舟は、日本の沿海で使われている船の中でも大変珍しい舟と言われている。
 小木半島に伝わるたらい舟は、昔の大事な嫁入り道具であり、岩礁と小さい入江が多い小木海岸では、小回りのきくたらい舟でのワカメ、サザエ漁が昔から行われていた。
 洗濯桶を改良したたらい舟が考案されたのは、明治時代初期の事で、現在でも漁に活躍している。
 また、小木港には観光用のたらい舟があり、実際に乗ったり漕いだりすることもできる。
 操作は、T字型のカイをまっすぐ立て、目標の一点を決めてカイの先で8の字を描くつもりで漕ぐ。
 佐渡のたらい舟は、地元特有の地形に合致した、実用的な伝統漁船である。
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2007/12/25


常燈明台 Joutou-myoudai 

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 靖国通り九段坂上にある「常燈明台(じょうとうみょうだい)」は、東京湾の漁船の目印のために建てられたものだという。今からではとても考えられないが、当時はここから東京湾が見られるほど見晴らしの良い高台であったといえよう。遠く房総からもその明かりを見ることができたともいわれる。
 明治四(1871)年、当初は靖国神社に合祀されている霊を慰めるために、靖国神社に建立された。その後道路改修のために現在地に移されたという。
 台座は日本様式の石造りになっており、上部は八角円筒の西洋式で、頂上には金色の風見鶏がつけられている。和洋折衷の建築様式が流行した、明治初期の雰囲気が今も漂う。
 一〇〇年以上もの間、街の移り変わりを見下ろしてきた燈台である。
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南硫黄島 Minami-ioujima 

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 南硫黄島(みなみいおうとう)は東京から南へ約一三〇〇kmの太平洋に位置する小笠原村に属する無人島である。
 火山活動によって作られた島といわれているが、周辺海域での海底噴火はあるものの、島の火山活動の記録は有史以来無いとされている。最高標高は九一六mあり、頂上付近はいつも霧がかかっているという。また、海岸は崖に囲まれているため、上陸は難しい。
 文禄ニ(1593)年にスペイン船によって発見されたのが最古の記録とされている。明治一九(1886)年に日本の帆船「松尾丸」がしけに遭い、約三ヶ月間漂流した後、島に漂着した。一〇名の乗員のうち三名が約三年半自力で生活し、その後漁船によって救助されたという。島は明治二四(1891)年に正式に日本の領土となっている。
 人との関わりが非常に少ない島だが、そのために動植物の宝庫となっていると推定されており、島固有の種類の生物も多く存在するという。
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2007/12/7


海馬島 Todo-jima Todo Island

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 北海道の道北の日本海に浮かぶ礼文島。その礼文島の北端のスコトン岬の真北にある無人島が海馬島(とどじま)である。
 海馬島の周囲は4km。夏期のみ礼文島から漁船で渡ることができるが、周囲を断崖絶壁で囲まれているため、岩場や岸壁に船を着けて上陸する。波が高いと船を着けられないこともある。
 島には、灯台と漁のための小屋が一つあり、海岸には朽ちかけた番屋跡が見られるのみ。
 台地状の島は、貴重な高山植物の宝庫であり、花の浮島と呼ばれる礼文島と同種の固有の植物が群生している。夏場にはアザラシが姿をみせ、冬場にはトドが上陸して体を休める。オオセグロカモメやウミウの繁殖地になっている。
 海馬島は、手つかずの自然が残る、貴重な島である。
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2007/10/4


漁火 Isaribi Isaribi

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 漁火(いさりび)とは、一般に釣り船の集魚灯の光が浜から見えるものを言う。
 現代の日本では、漁火といえば主に夏のイカ漁のものをさし、漁の時期には水平線が灯で一直線になることもある。
 集魚灯は、漁船が夜、魚をおびき寄せるために焚くかがり火のことで、シーズンとも成れば何十と集まり、さながら宝石をちりばめたようなロマンティックな光景となる。
 今では松明からランプへと変わったが、真っ暗な海を煌々と照らすランプの灯りは幻想的の一言。多くの地域では、漁火を目にして夏の訪れを感じる。
 晴れた日ももちろん綺麗だが、少し霧のかかった夜は更に神秘的になり、うつつとも思えぬ不思議で魅力的な夜景となる。
 漁火は、夏の夜を演出する、妖しくも美しい光景である。
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大瀬神社 Ose-jinja Ose Shrine

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 大瀬神社(おせじんじゃ)は、静岡県沼津市西浦江梨にある神社である。祭神は、引手力命(ひきたぢからのみこと)。
 引手力命神社というのが正式な名前で、大瀬神社は別称であり、他に大瀬明神とも称される。
 創建時期は不明であるが、白鳳一三(684)年の大地震に伴って海底が突然隆起して琵琶島が出現したため、同時期の地震で多くの土地が海没した土佐から、神が土地を引いてきたのだ、と考えた人々が引手力命を祀ったのが最初、とも言われている。
 境内にある神池は、海から間近の所にあるにもかかわらず淡水の池であり、伊豆七不思議の一つに数えられている。
 駿河湾漁民の信仰の象徴で、海の守護神として知られており、古くから漁民の描いた絵馬や漁船模型が多数奉納されている。これらの奉納物は、歴史的にも貴重とされ、県の有形民俗文化財に指定されている。
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2007/8/20


貴船祭り Kifune-matsuri 

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 神奈川真鶴町で毎年七月二七、二八日に行われる「貴船祭り(きふねまつり)」は、神輿を乗せた船が海を渡り、豊漁や海運の安全を願う。日本三大船祭りの一つで、その歴史は一七世紀まで遡る。
 およそ一一〇〇年前、真鶴岬の沖合いから一隻の屋形船が流れ着き、それをある翁が見つけた。その船を調べてみると、木像一二体と書状が添えられてあり、翁と村民達は力を合わせ社を建造、鎮守の神として祀ったのが「貴船神社」と伝えられている。
 その後、船に神霊を移して港内の漁船や石船の祈祷をして回り、神輿が村を渡御する様になった。
 貴船神社から出された神輿は船に乗せられ、装飾を施した豪華な船など数隻を従えて対岸のお返殿に運ばれる。そこで一晩を過ごし、翌日になると周辺の町民に担がれ町内を一周、再び神社に戻る。
 神事舞踊や鹿島踊りの奉納で盛り上がるこの祭りは、平成八(1996)年に国重要無形民俗文化財に指定されている。
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2007/6/22


アゼチの岬 Azechi-no-misaki Azechi Point

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 アゼチの岬は、北海道東部の街霧多布からしばらく行ったところにある霧多布半島の西側、琵琶瀬湾を望むように突き出ている小さな半島だ。
 大変展望の良い景勝地として知られており、琵琶瀬湾や浜中湾の美しい海岸線を一望でき、太平洋に目をやれば、この地方独特のテーブル状の島々の眺望を楽しめる。
 珍鳥エトピリカの営巣地としても知られている小島や、ウミウをはじめとする様々な海鳥たちの繁殖地として知られている島嶮暮帰(ケンポッキ)、その他太平洋の荒波に見え隠れする数々の奇岩を目の当たりにすることが出来る。
 朝の岬もお勧めだ。シーズンになれば、この岬のすぐ下を通って昆布漁へと我先に出航する、一大漁船団の豪快なシーンを見ることも出来る。
 そして朝がお勧めなら、もちろん夕陽も見ない手はない。太平洋へと沈み行く夕陽に照らされて紅くにじむ島々や海は、地元の人々も愛してやまない絶景だ。
 水平線に夕陽が消え行くその瞬間まで、自然のスペクタクルを堪能できる。
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