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2008/5/12


八釜の甌穴群 Yakama-no-Ouketsu-gun 

Jp

 八釜の甌穴群(やかまのおうけつぐん)は、愛媛県上浮穴郡柳谷村に位置する黒川の激流によって出来たものである。巨大甌穴を含む35個の甌穴が集まっているという。
 甌穴最大のものは、直径9~12m、深さ約10mにもなり、トンネル釜・獅子釜・眼鏡釜などと命名された主流に連なる8つの甌穴が、釜の形に似ている事から八釜の甌穴群と呼ばれるようになったとされる。
 地質は秩父古生層からなり、河床となっている堅硬なフリント質角岩が河水の長年にわたる侵蝕作用によって、大小三十有余の甌穴群を形成したといわれる。
 昭和9年5月に国の天然記念物に指定され、昭和27年3月には特別天然記念物に指定された。
 立て札には、「付近一帯には、地盤の隆起と主流の変化により、誕生から成長、破壊と各過程の甌穴を視察することができ、学術上極めて価値が高いとされている。」と記されている。
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2008/4/25


まりも Marimo 

Jp

 北海道釧路市の阿寒湖をはじめとした、湖の底に生息する植物を「まりも」という。
 阿寒湖のまりもは、明治三〇(1897)年、現在の北海道大学で当時の札幌農学校本科生であった川上農学博士により発見された。
 湖の底で、じゅうたんのような平な状態で繁殖していた藻が、湖水の緩やかな流れにより、小さな藻がからまって球をつくりあげたものと考えられたことから「毬藻(まりも)」と名付けられた。
 まりもは緑藻植物のシオグサ科に属する。繁殖方法や成長過程には多くの謎があり、貴重な植物として世界でも注目されている。阿寒湖のものほど見事な大型球形をつくりだしているものは、世界でも類がないといわれている。
 現在阿寒湖では二カ所、数一〇メートル四方にだけ生息しており、大きいものでは直径三〇センチメートルほどのものもある。まりもの推定年齢は、直径約六センチメートルあるもので一五〇~二〇〇歳といわれている。
 大正一三(1924)年に天然記念物、昭和二七(1952)年に特別天然記念物に指定された。
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