NIPPON Kichi - 日本吉

記事数56件: 1~8 件表示     >>     >|  

2008/9/22


秩父夜祭 Chichivuyo-matsuri 

Jp

 秩父夜祭(ちちぶよまつり)は、埼玉県秩父市番場町の秩父神社にて、毎年一二月一~六日に開催されている例大祭であり、京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭の1つに数えられている。
 秩父神社は崇神天皇の御代(紀元前97~紀元前30)に創建されたと伝えられる古社で、祭神は八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)、知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)。
 例大祭は古代から神事祭礼として行われてきたとされているが、具体的な開始時期は不明である。享保年間(1716~36)、例大祭に付祭として、笠鉾・屋台の曳行をはじめとする屋台行事が始まったと言われている。
 毎年一二月二日が宵宮、一二月三日が大祭で、国指定の重要民俗文化財である6台の屋台・笠鉾が牽引され、三日の夜にクライマックスを迎える。秩父の人々にとっては、1年の総決算ともされる祭りである。
 
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/9/5


名取夏まつり Natori-natsu-matsuri 

Jp

 名取夏まつりは宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)漁港で開催される夏まつりで、名取市三大祭りの一つである。毎年八月初旬、太平洋を臨むゆりあげビーチをメイン会場として屋台が並び、様々なイベントや仙台すずめ踊りの練り歩きなどを楽しむことができる。
 午後三時頃、ハッピ姿の漁師による大漁祈願の大漁船パレードが開催され、雄大な眺めに観客は大声援と拍手を送る。船上では大漁祝い唄と閖上太鼓が演奏される。
 夕方になると先祖の霊を供養するために約1000基の灯篭が流され、揺らめく水面を静かに流れていく光の美を堪能する。
 フィナーレを飾るのは午後19時30分から始まる約4000発の花火大会だ。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/7/11


行灯 Andon 

Jp

 行灯(あんどん)とは江戸時代に日本中に広く普及した照明器具である。
 元々は携帯用の灯りとして作られたが、提灯(ちょうちん)の普及とともに行灯は室内や店先に置かれる照明器具として利用されるようになった。
 風で明かりが消えないよう、木や竹、金属で作られた枠に、和紙で作られた火袋が張られている。中には火皿を乗せる台があり、火種には蝋燭が使われることもあったが、江戸時代には高価な品物であったため、菜種油や鰯(いわし)油が多く使われていたという。
 最も普及していた上部に持ち運び出来るように取っ手がある置行灯(おきあんどん)の他、屋号などが書かれてあり、店先に掛けられていた掛行灯(かけあんどん)、小堀遠州の発明ともいわれる行灯自体を回して光量の調節が出来る遠州行灯(えんしゅうあんどん)、枕元に置く有明行灯(ありあけあんどん)などが知られている。
 古き時代は明かりは貴重で大切なものであり、夜の生活は非常に質素なものであったという。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/10/17


昴 Subaru Subaru

Jp En

 青白く美しく光る高温の星の集団、プレアデス星団を日本では昴(すばる)とも呼んでいる。
 元々は一つに集まっているという意味の「すまる」が変化して「統ばる(すばる)」になったと伝わる。そして、その後中国での呼び名「昴宿」から「昴」を当てたとされる。
 日本で昴について書かれた最古の記録は、平安時代中期に醍醐天皇皇女勤子(きんし)内親王が、源順(みなもとのしたごう)に作らせた辞書「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」だと考えられている。この中での昴は「須八流」と記されているという。
 清少納言の「枕草子」二五四段には「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。」と書かれており、枕草子の中でも最も美しく叙述されているといわれている。
 星を美しいと感じる人の心は今も太古の頃も変わらない。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/10/16


よさこい祭り Yosakoi-matsuri Yosakoi Festival

Jp En

 その生れは以外に新しい。戦後の不況を吹き飛ばそうと、高知商工会議所が発案し、1954年から始まった祭り。徳島の阿波踊りを意識して作られた。
 鳴子(なるこ、作物を狙う鳥を追い払う農機具)を手に持って鳴らすことを思いつき、現在でもよさこい祭りの重要なアイテムになっている。
 開始当初は日本舞踊の振り付けを踏襲した盆踊りスタイルであったが、武政英策(たけまさえいさく)氏が楽曲の自由なアレンジを許したため、その後色々なバリエーションを生むことになった。現在ではサンバ、ロック、ヒップホップ、演歌、フラメンコ、フラダンスなど各々のチームが趣向を凝らした楽曲と振り付けを披露し、伝統を色濃く残す「正調」とともに観客を楽しませている。
 因みに「よさこい」とは、夜さり来い(夜にいらっしゃい)という古語が変化した言葉。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




ケベス祭 Kebesu-matsuri Kebesu Festival

Jp En

 ケベス祭は、大分県国東市国見町の岩倉社で、毎年10月14日の宵に行われる奇祭。
起源や由来は一切不明で、「ケベス」は「蹴火子(けべす)」が訛って転じたものだとされるが、詳しいことは謎のままの火祭りである。
 祭り当日の夜、奇怪な面を着けた「ケベス」がサマスタと呼ばれる棒を扇子で叩きながら境内を1周すると、猛然と燃え盛る護摩(ごま)焚きの火に向かって走り出す。それを白装束の「トウバ」が阻止しようとし、ケベスと火をめぐって攻防を繰り返す。そして、トウバが火のついたシダを持ち、境内を走り回り、見物客を追い回す。この火の粉を浴びると、その年は無病息災で暮らせるという。
 ケベス祭は、県指定無形民俗文化財であり、日本屈指の奇祭として注目されているという。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/10/4


漁火 Isaribi Isaribi

Jp En

 漁火(いさりび)とは、一般に釣り船の集魚灯の光が浜から見えるものを言う。
 現代の日本では、漁火といえば主に夏のイカ漁のものをさし、漁の時期には水平線が灯で一直線になることもある。
 集魚灯は、漁船が夜、魚をおびき寄せるために焚くかがり火のことで、シーズンとも成れば何十と集まり、さながら宝石をちりばめたようなロマンティックな光景となる。
 今では松明からランプへと変わったが、真っ暗な海を煌々と照らすランプの灯りは幻想的の一言。多くの地域では、漁火を目にして夏の訪れを感じる。
 晴れた日ももちろん綺麗だが、少し霧のかかった夜は更に神秘的になり、うつつとも思えぬ不思議で魅力的な夜景となる。
 漁火は、夏の夜を演出する、妖しくも美しい光景である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/8/21


貝吹の鍵万燈 Kaifuki-no-kagi-mantou Kagi Manto in Kaifuku

Jp En

 西尾市東部に位置する標高一六〇m余りの万灯山(まんとうやま)。その山の西斜面で盆の行事として行われる火祭りが八九〇年にわたる歴史ある「鍵万燈(かぎまんとう)」である。
 この周辺の山々には真言宗と天台宗の寺が多くあり、応徳・寛治の頃に争いが続き多くの死者を出したといわれている。山頂には犠牲者である僧兵の霊が祭られており、その霊を鎮めるために一〇八の火を灯して供養したのがはじまりとされている。
 一〇八のスズミとも呼ばれる松明(たいまつ)が約二〇〇mにわたって並べられ、その灯線は先の曲がった道具である鉤(かぎ)の形に見えることから「かぎ万燈」と呼ばれるようになった。夜空にくっきりとその形が浮かび上がる、幻想的なお盆の夜の行事である。
 西尾市無形民俗文化財に指定されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数56件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter