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2007/10/31


如意輪寺 Nyoirin-ji Nyoirinji Temple

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 如意輪寺(にょいりんじ)は、奈良県吉野郡吉野町吉野山にある浄土宗の寺である。
 延喜年間(901〜923)、文章博士三善清行の子で、日蔵道賢上人の草創とされる。本尊は如意輪観音。
 1336年、南北朝の戦いに敗れて吉野に行宮を定めた後醍醐天皇の勅願所となった。
 後醍醐天皇の没後、楠木正行が大阪四条畷の戦いに出陣する前に、やじりで堂の扉に辞世の歌を刻んだことでも知られている。
 慶安3(1650)年、文誉鉄牛上人が来て、本堂を再興し、真言宗を改めて浄土宗となった。
 如意輪寺には、南朝時代の寺宝や忿怒の姿を表した蔵王権現像、日本最大の寝拝観音「ねおがみ観音」など、歴史的に貴重な品が数多く展示されている。
 如意輪寺は、そこにいるだけで歴史を体感出来る、伝統の寺院である。
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2007/6/6


能面 釈迦 Noumen Shaka Noh Mask Shaka

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 釈迦(しゃか)は、釈迦牟尼仏の事で、愛宕山の天狗が、比叡山の僧正に命を救われたお礼に、釈迦が霊鷲山での説法のようすを真似る時に使う面である。
 「大会」のみに用いられる面で、天狗の面の上からつけるので大きな面になっている。
 「大会」とは、庵室で修行する比叡山の僧のもとに、かつてこの僧に命を助けられた天狗が山伏姿で現れ、どんな望みでも叶えると言い立てる。釈迦の大法会を見たいと望むと、本当に釈迦の説法を見せて貰えた僧が思わず拝んでしまい、神聖な仏法を天狗ごときが玩んだと怒った帝釈天が駆けつけ、幻の大会を滅茶苦茶にし、天狗を痛めつけるという話である。
 釈迦は、早変わりが大きな見せ場の特殊な能面である。
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2007/5/29


能面 般若 Noumen Hannya Noh Mask Hannya

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 般若(はんにゃ)は、嫉妬に苦しみ訴える女を表現している。彩色によって3種類に分類され、役柄によって違う。
 白は上品で控えめに表現され、葵上など高貴な女の嫉妬を表す。赤は中品で道成寺を、黒は下品で完全な鬼に近い安達原を表している。いずれも、耳まで裂けた口で泣き怒った恐ろしい表情の面である。
 恨みの復讐の敵愾心を芸術化したものともされている。
 本来、般若は仏教用語で、その漢訳語「智慧」の同義語であるが、般若の面との関係は薄い。
 一説には、般若坊という僧侶が作ったところから名がついたとも、般若心経で心機一転する怨霊から、とも言われている。
 般若は、能の「葵上」「道成寺」「安達原」「黒塚」などに使用される女の嫉妬の能面である。
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2007/5/11


白兎神社 Hakuto-jinja Hakuto Shrine

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 白兎(はくと)神社は、「古事記」の因幡の白兎伝説にゆかりのある小さな神社。鳥取県鳥取市に所在する。
 「因幡の白兎」とは、島にいた白兎がワニを騙して本土へ渡ったため、怒ったワニに皮を剥ぎ取られてしまったところを大黒様に助けられたというお話。
 白兎神社の祭神は、この大黒様に助けられた白兎である豊玉姫命だ。
 境内の池は、白兎が大黒様の言葉に従って体を洗ったとされるもの。
 創建年は定かではないが、現在の社殿は明治二九(1896)年に再建されたものだ。境内にはタブ、シイ、カクレミノなどの常緑樹がうっそうと生い茂り、神秘的な雰囲気が漂う。
 日本海沿岸の原始林の特徴を残すものとして国の天然記念物に指定されている。
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2007/5/9


白兎海岸 Hakutokaigan Hakuto Beach

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 白兎(はくと)海岸は、因幡の白兎伝説の舞台と言われる海岸。鳥取県の東、鳥取市に位置する。
 「因幡の白兎」とは、島にいた白兎がサメを騙して本土へ渡ったため、怒ったサメに皮を剥ぎ取られて痛がっていたところを大黒様に助けられたというお話。白兎海岸に浮かぶ岩は、白兎が渡ったという淤岐ノ島(おきのしま)だ。
 海岸のすぐそばを走る国道9号線をはさんだところに白兎神社があり、近くにはこの神話に登場する白兎と大黒様をモデルにした碑が立つ。
 白い砂の浜が弓なりにつづく美しい浜で、水が透明で綺麗なことでも有名だ。夏には海水浴客で賑わう。近くにはハマナス群落があり、5月の見ごろの時期には甘い香りとともに濃いピンクの花で、初夏の訪れを知らせる。自生地としては南限で、国の天然記念物にも指定されている。
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2007/3/27


羽黒岩 Haguro-iwa 

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 古来からの天狗伝説が残されている羽黒岩は、岩手県遠野市綾織町にある山中に威風堂々とそびえ立つ。
 真っ二つに割れているこの巨岩には謂れがある。「とがり岩」という大岩と「矢立松」という松の木とが、おがり(成長)比べをしたところ、天狗が現れ、「石の分際で樹木と丈比べをするのはけしからん」と、下駄で蹴り、石の上の部分が欠けたという伝説だ。また、一説には石は競争に負けて悔しがり、怒って自らふたつに裂けたとも言う。
 羽黒岩に登る入り口には、伝説にちなんで巨大な下駄のオブジェが置かれている。なお、羽黒岩への山道はよく整備されていないので、登る際には服装に注意が必要だ。
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2007/1/31


拍子水 Hyoushi-mizu Hyoshimizu Spring

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 大分県、東国東郡姫島、比売語曽社(ひめこそしゃ)、別名赤水明神の中にある湧き水。
 姫島七不思議「逆柳」「かねつけ石」「拍子水」「浮田」「阿弥陀牡蠣」「浮洲」「千人堂」の一つ。
 比売語曽社は加羅国の皇子、都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)が追ってきた姫神を祭る神社。
 姫神がおはぐろをつけた後、口をすすごうとしたが水が無かったため、手拍子を打ち祈ったところ水が湧き出たという伝説が伝わる。別名を「おはぐろ水」。
 温度は低いが炭酸水素塩冷鉱泉の温泉。「拍子水温泉」で入浴することも出来る。
 茶褐色のお湯は冷泉と温泉の二種類があり、神経痛、慢性消化器病、冷え性などに効能がある。
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2007/1/18


都久夫須麻神社 Tukuhushima-jinjya Tsukubusuma Shrine

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 滋賀県長浜市、琵琶湖北部に浮かぶ周囲2kmの竹生島にある神社。竹生島神社(ちくぶじまじんじゃ)ともいう。
 雄略天皇三年(420)年に浅井姫命を祀る小祠が作られたのに始まる。「近江国風土記」に、夷服岳(伊吹山)の多多美比古命が、姪にあたる浅井岳(金糞岳)の浅井姫命と高さ比べをし、負けた多多美比古命が怒って浅井姫命の首を斬ったところ、湖に落ちた首が竹生島になったという記述がある。首が沈む時に「都布都布(つふつふ)」という音がしたので「都布失島」という名前になったとも、最初に生えたのが竹であったことから「竹生島」という名前になったともいう。
 「日本三大弁財天」の一つ。日本最古の弁財天とも言われる。
 常行殿拝殿は琵琶湖に面する景勝地にあり、眼下の断崖上に竜神拝所がある。ここから土器を海に投げると願いが竜神により成就されるという「かわらけ投げ」という風習が残る。
 本殿は国宝に指定されている。
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