NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/17


田面船 Tanomo-fune 

Jp

 田面船(たのもふね)は、広島県尾道市に伝わる屋形船の郷土玩具である。
 旧暦八月一日(九月一日)の田面の節句に、男子の生まれた家へ贈られる船のことで、男子が歩けるようになると田面船を曳いて、産土神(うぶすながみ)に参る風習があり、この時期になると作られるという。
 この玩具は、神棚作りで余った材料を片手間に、手作業で作られるもので、その季節が近づかないと作られないという。
 田面とは「田の実」の事で、豊作を祈る農家の祭りである。この地方では祭りが盛んで、田面の船にお米の粉を蒸してお餅状のものに細工をした「しんこ細工の馬」や「人形」を飾って川へ流すという。
 元来は豊作祈願であったのだが、後に幼児の健やかな成長祈願の意味を加えてきたとされる。
 この船は、北国から鰊(にしん)や昆布を運んできた船を模ったとも言われ、船腹には波模様・鶴・鯛などの縁起ものが描かれている。田面船は、長い歴史を誇る郷土玩具である。
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2008/4/22


神棚 Kamidana 

Jp

 神棚(かみだな)とは、家や事務所などにおいて、神道の神を祀るための棚である。
 古来、伊勢神宮の神官が、神宮の御神符を全国各地に頒布したことから始まったとされ、一般家庭においては江戸時代初期から中期に掛けて広まっていった。
 設置場所も決められており、基本的には最上階の天井近くに、南向きまたは東向きに設置する。
 棚には小型の神社を摸した宮形(みやがた)を中央に配置し、左右に榊、灯明を配し、神棚の前方に注連縄をかける。この他、真榊や飾り徳利、御幣など各家庭でさまざまな縁起物が飾られる。
 宮形の中には信仰する神の神札を納める。収める箇所は三箇所のものと一箇所のものがあるが、どちらにも伊勢神宮の神札である神宮大麻と地域の氏神様、他に崇敬する神社の神札を納める。
 本来ならこれら宮形を載せるための棚のみを神棚というが、現在では宮形も含めて神棚と称されることが多い。
 人々の、日々の信仰の糧として今も多くの神棚が日本全国に祀られている。
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