NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/19


和太鼓集団 GOCOO Wadaiko-syuudan gokuu Japanese Taiko Drum Group “GOCOO”

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 40以上もの和太鼓を自在に操り、大地のビートを奏でる和太鼓集団GOCOO(ゴクウ)。女性7名、男性4名のバチから繰り広げられるその音色は、伝統でもなく、民俗音楽でもなく、ロックでもない。もっとプリミティブでトランシーな、国境も音楽ジャンルも越えたものだ。そしてその中心には、現代のシャーマンとも言うべき淺野香の存在がある。
 トレードマークの長い髪を獅子舞のように振り乱しながら、パワフルにバチを振り下ろす。
 「ライブをやっていると、日常のいろいろが削がれて、魂の中で一番純粋なところ、”愛”と”感謝”だけになる瞬間がある。結局これが”祭り”なんだろうな、と思います。新しいものを表現していると言われるけれど、一番新しいものは一番古いものにつながるんじゃないでしょうか。」
 97年結成。そのトランシーな演奏は海外での評価も高く、ヨーロッパツアーをはじめ海外ライブは100本以上。映画『マトリックス』の音楽も手がけ、今年5月の国連環境会議ではアジア代表としてオープニングを飾っている。
 
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2008/7/4


絞り染め Shiborizome 

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 絞り染め(しぼりぞめ)とは、布を糸で括ったり、縫ったりしてしわをつける事によって模様を表す、染色方法である。
 古くは、数千年前にラテンアメリカ、インド、中国、アジアで作られた布地にもその痕跡が見られ、日本へは、少なくとも1300年以上前に中国から伝わり、その後日本文化の一部として定着したといわれている。
 徳川時代には、美術としても発展を遂げ、技法の種類も広がり、各地でその土地を特色付ける独特な形態も生まれていったという。
 生地を結んで染めると、表面は染まって結び目の内側には色が入らない。糸を使って色々な結びをし、その技術の種類は限りがない。
 世界の絞り染めには6~7種類しか技法がないが、日本にはシンプルな物から、理解する事さえ難しい気の遠くなるような複雑なものまで、およそ100種類も存在している。
 絞り染めは、日本に古くから伝わり発展した伝統の染め物である。
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2008/3/17


【気】 Ki Energy, Spirit, Atmosphere

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 象形文字の气が初文。また、气の初文は乞、雲気の流れる形です。気は空気、天気、湯気、気息などに現れるエネルギーの根本のユニットと考えられます。
 白川先生が最後に執筆した漢字字書『常用字解』に、はじめて「気を養う」という、「気」と「お米」との役割関係が説かれています。ちなみに、韓国のジェーコブ・チャング-ウイ・キム氏の英語の漢字説にもそのように説かれています。
 生き物にエネルギーを与えているのは食べ物であり、食べないと生きていけず、気力がわいてきません。昔から東アジアの基本食はご飯とされており、お米はエネルギーの元でもあります。「気」の上の部分は炊いたお米・ご飯から上がる「湯気」ではないかという、象形的な文字としての位置づけができると考えられます。
 「気」は日本語では人間の気分・気持ちを表現する多くの言い方に使われるようになり、東アジアでは太極拳や合気道などの気息・呼吸法が大事とされる武道の文化の基本にもなりました。
 古代ギリシャ哲学には、とても似ている概念の「プノイマ(空気)」があります。汎神論を唱え、自然の法則に従うライフスタイルをすすめていた古典哲学派のひとつである「ストア派」は、これを「宇宙にどこにもあるロゴス(世界理性)を担っている、一番細かい空気みたいな物資」として考えています。そういう意味では昔から「気」は西東共通の考え方でした。
 
■ 気・篆文(てんぶん)
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2008/2/25


三浦小平二(人間国宝) MiuraKoheiji 

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 みうら・こへいじ。昭和八(1933)年三月二一日~平成一八(2006)年一〇月三日。日本の陶芸家。
 佐渡の小平窯という無名の窯元、三浦小平の長男として誕生。昭和二六(1951)年、父の勧めで入学した東京芸術大学在学中に陶磁器の道に入り、卒業後は青磁の伝統技法を学んだ。
 数回にわたり中近東や東アフリカ、アジア諸国を巡り、各国の磁器の研究や自らの作品づくりに励んだ。特に、古代中国の皇室御用達であった南宋官窯に強い影響を受け、これを目標としながら研究を重ねた。
 その結果、佐渡の赤土を下地とした器に青磁釉(せいじゆう)をかけるという独特な技法を開発。さらに、青磁の一部に豆彩(とうさい)の技法を用いて人物や風物を絵付けして作風を確立した。器そのものの形にも感性が反映され、その現代的な感覚は、陶芸の世界に新風を巻き起こして注目された。
 平成八(1996)年に紫綬褒章を受章。平成九(1997)年には重要無形文化財「青磁」保持者(人間国宝)に認定された。
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2008/2/18


キセル Kiseru Kiseru

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 キセルは、煙管とも書く喫煙道具で、カンボジア語で管を意味する「クセル」が、訛ったものとされている。
 刻みタバコを喫う為の道具であるが、最近は紙巻タバコを小さく切ったり、そのまま先に差して喫う者も多い。
 起源は、15世紀にヨーロッパから東アジアへ鉄砲が伝来した頃、ポルトガル人が使っていたパイプを真似て作られたとされているが、正確には分かっていない。
 噛みタバコ全盛の江戸時代は、キセルがなくてはタバコが吸えなかった。そのキセルは、長さや太さ、形、材質などに様々な違いがあり、愛煙家は懐と相談して、それぞれ好みのものを所持していた。
 しかし実際にキセルを持てたのは、武士や大店の番頭、主人、女郎などで、庶民には禁止されている時期が多かった。
 キセルは、江戸時代には一種のステータスシンボルであり、情緒ある小道具でもあった嗜好品である。
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2008/1/29


【卜】 Boku Divination, Auguration

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 この字は、占いをするために事前に甲骨文を刻んだ亀の甲羅や獣骨に、意図的に加えられた裂紋の形です。占いの材料である亀の甲羅や獣骨の裏側を、穴をあけるために薄く彫り、その穴に鉄棒をつけて当てることで、反対側に現れる裂け目の模様を象っています。
 様々な卜の形の中でも、この字の形は吉の判断とされている形です。たての線は千里とよばれ、横線は坼(たく)と称されています。坼が途中でまがっていれば凶の意味になります。「卜」は、アジア文化の考え方の中心に吉凶がおかれたことを表す字の一つでもあります。
 骨には牛の肩骨などや、鹿の角や頭骨、犀のメスの助骨など、獣骨や虜の人頭が使われていました。亀の甲羅には、腹と背の二つがありますが、甲羅の甲の字は、腹部の方の平面で四角い甲羅の形を象っています。背部(背甲)に字が刻まれているのもまれにありましたが、ほとんどみられることはありません。背甲は丸くてとても硬いので、占いの裂紋をつけるために穴を彫るのが難しいのです。
 西洋における漢字の研究では、「甲骨文」の訳語として、腹甲、背甲のはっきりしない言葉が使われていることが多いので、本来の姿や正しいイメージが見えない状況です。もともとは腹甲を象っていた「甲」の字が、甲羅・亀甲などのように背甲を示す言葉として用いられるようになったこともその原因の一つです。
 
■ 卜・甲骨文(こうこつぶん)
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2008/1/15


木葉梟(コノハズク) Konohazuku 

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 愛知県の県鳥に指定されているのが「木葉梟(コノハズク)」である。
 褐色の顔、金色の目をもつ木葉梟は、フクロウ科の鳥類で、全長は約二〇センチメートルあり、日本に飛来するフクロウの仲間の中では一番小さな種類で知られる。
 この鳥は、アジアの温帯から熱帯にかけて生息し、日本へは夏鳥として東南アジアから渡ってくる。
 山地にある森林に生息し、樹洞やキツツキの古巣を巣にしている。
 夜行性で、昼間は樹上に止まり休み、食性は動物食で昆虫類、節足動物を食べて生活している。
 「ぶっぽうそう」となく鳴声の主が仏法僧と信じられてきたが、実は「木葉梟」であることが昭和一〇(1935)年に判明した。
 本当の「仏法僧」は、だみ声で鳴き、青緑色でくちばしが赤いのに対し、木葉梟は褐色で金色の目をしている。
 このことから、木葉梟を「声の仏法僧」、仏法僧を「姿の仏法僧」と呼ぶこともある。
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2007/12/20


【寛】 Kan Tolerance, Leniency

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 いわゆる会意文字です。まず上部ですが、ほかの字にもたくさん見られる宀(ウ冠、うかんむり)はただの屋根を表しているのではなく、霊廟(れいびょう、みたまや)の屋根です。この部分がアジアの宗教文化の基礎となっている祖先供養と祖先礼拝を表しています。
 歴史に見られるアジアの長い平和の秘訣は、このような漢字にも含まれています。祖先の恵みを思うことで人生の困難に耐えることが可能になり、心が広くなります。自分とは異なる考え方、人生観を持っていた祖先を思いますと現在の自分と正反対の生き方や信念を持つ人に対しても、もっと寛容になることができて、人生の本質が見えてきます。
 下の部分は廟(みたまや)で儀式を勤めている巫女です。神道にも巫女が神がかりになる儀式はよくあります。巫女が緩やかになり、神のお告げを伝えます。その時の巫女の姿は、目が強調されてその上に常用漢字には草冠の形になってしまった呪飾も象っています。巫女の寛和な振る舞いだけでなく、それと切り離せない儀式に参加している家族の祖先を敬う心と気持ちも字の意味に寄与していると考えられます。
 
■ 寛・篆文(てんぶん)
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