NIPPON Kichi - 日本吉

記事数3件: 1~3 件表示          

2007/9/11


桐塑人形 Touso-ningyou 

Jp

 桐塑人形(とうそにんぎょう)は、材料に桐塑を用いて製作された人形である。
 桐の木粉と生麸糊(しょうふのり)を練り上げてできる、弾性のある粘土状の素材を桐塑と呼ぶ。
 その原点は奈良時代の乾漆にあるとされ、粘土状の素材であることから自由な肉付けによる造形が可能で、乾燥すると大変硬くなるため、木材同様に彫刻を施すこともできるという特色を持つ。
 また、作りたい形にくりぬいたところに桐塑を詰め込み、同じような形のものをたくさん作る製作方法にも適していたため、江戸時代においては雛人形などの頭部や、手足を作った練り物の技法としても現在に受け継がれている。
 仕上げには胡粉仕上げや和紙貼、布貼、彩色などの各種の精緻な技法が駆使される。
 顔や手足の部分は特に念入りに作業が行われ、上塗り胡粉を塗り重ねた上で、目や眉、唇や毛髪を書いて仕上げる。
 そうして仕上げられる人形達の表現はとても豊かなものであり、現在では創作人形の重要な一分野を占めている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/12


江戸木目込人形 Edokimekomi-ningyou Edo Kimekomi Dolls

Jp En

 江戸木目込人形(えどきめこみにんぎょう)は、衣裳を胴体にきめこんで固定するのが特徴の、東京や埼玉で作られる人形である。
 京都上賀茂神社の雑掌(雑用をする人)が、神事に使う柳の木の箱の余った木片に刻み目をつけ、それに布を木目込んで作った「加茂人形」が、ルーツである。
 後に江戸に伝わり、やがて江戸木目込人形と呼ばれるようになった。幕末頃には江戸でも盛んに作られた。
 木目込人形とは、桐の粉をしょうふ糊で固めた桐塑(とうそ)で作った型に、筋彫りをし、そこに布地をきめ込んで(挟んで着付けて)作るものである。
 江戸木目込人形は、痩せ形で小味の利いたこまかい目鼻立ちが特徴であり、ぽっちゃり型の京都との違いが、また面白い。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




江戸衣装着人形 Edoishouginingyou Edo Dress-up Dolls

Jp En

 江戸衣装着人形は、三月、五月、市松人形など、衣装を着せ付けできる人形を総称したものである。
 江戸衣裳着人形は五大将軍綱吉の頃に生まれた。
 京都で発祥した人形は、江戸文化の繁栄に伴い、幾多の名士の指導のもとに多くの職人が技術・技法を確立し、それぞれの雛人形、五月人形、市松人形、風俗人形などを作り、江戸衣裳着人形の伝統の基礎を築いた。
 桐の粉を固めた桐塑の生地に胡粉を塗り重ね、生き生きとした表情を創り、目玉はガラス、頭髪は人毛や絹糸を用い、衣裳は古いちりめん等を着せて自由に着せ替えができる。これが伝統的な日本の人形である。
 江戸時代から受け継がれた技法をもとに、現代感覚を生かした美しさ、可憐さが江戸衣裳着人形の特徴であると言える。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数3件: 1~3 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter