NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/19


加茂神社 稚児舞 Kamo-jinja Chigo-mai Chigo-mai Dance at Kamo Shrine

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 加茂神社稚児舞(かもじんじゃちごまい)は、現在の富山県射水市にあたる旧下村加茂に伝わる、古くは奈良時代に創作された民俗芸能である。
 舞台となる下村加茂神社は、京都の賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)の荘園であった倉垣荘の荘家跡に勧請された神社である。
 同社で行われる稚児舞は、毎年九月四日の秋祭りの日に演じられ、一〇才から一一才の男の子からなる四人の稚児が拝殿前に設けられた仮舞台の上で「鉾の舞」「林歌」「胡蝶の舞」「天の舞」などの九曲を五穀豊穣を感謝すると同時に、国の平安と氏子の安寧を祈願して舞い、奉納する。
 まだあどけなさの残る顔立ちの男の子達が、真剣な面持ちで王朝時代の雅な衣装をまとい、舞台袖で奏でられる雅楽の音色に合わせて舞う様は、古来からの伝統の格式の高さと共に、優美で煌びやかな世界へと観るものを導いてくれる。
 耳を澄ませば、悠久の昔からの息使いが、その舞の中から聞こえてくるようだ。
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2007/5/7


高知 不破八幡宮 Kouchi Fuwa-hachimanguu Fuwa Hachimangu Shrine

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 高知県四万十市にある八幡宮。今から520年前、摂関家の一条公が応仁の乱を避け荘園経営のため中村に開府したとき、幡多の総鎮守として、一条家守護神として山城国石清水八幡宮を勧請したものである。正八幡、広幡八幡といわれる。
 三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の柿葺(こけらぶき)の本殿は永禄元(1558)年の再建で、重要文化財となっている。
 不破八幡宮神社の神事は、庶民大衆の生活指導を目的としたものが多く、やぶさめは武勇の指導を、そして当時盛んに行われた「嫁かつぎ」の風習を矯正するため八幡宮と一宮神社の神様の結婚式を祭典神事に折り込んで行った。また、祭典運営にあたっては、その土地々々の産物を利用して、産地の興隆と質素倹約をはたしつつ盛大な祭りに仕立てていった。
 祭りの様々な意義と美意識が融合した姿を見ることができる神社である。
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2007/3/20


鞆淵八幡宮神社 Tomobuchi-hachimanguu-jinjya 

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 鞆淵(ともぶち)八幡宮は、和歌山県龍門山南の、鞆淵応神山に鎮座する古刹。日本三大八幡宮のひとつ、京都の石清水八幡宮の荘園であったことで有名。平安時代に石清水八幡宮が勧請造築したものである。
 本殿は、棟札によると室町時代の寛正三(1462)年に再建されたもので、室町時代中期の建設様式をよくとどめている。
 記録によれば、社蔵の神輿は鞆淵八幡宮創建時に石清水八幡宮より贈られたもので、平安時代の作としては最高傑作と言われ、国宝にも指定されている。境内にある大日堂、本殿ともに重要文化財で、中世の神仏習合の形式が非常によく残されているという。
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2007/3/2


温山荘園 Onzan-souen 

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 大正初期から昭和初期にかけて、武者小路千家家元名代の木津宗泉により作庭された、潮入式池泉回遊庭園。紀州の名園として名高く皇族らがしばしば来訪し、随行した桂太郎、東郷平八郎、清浦奎吾らの扁額が主屋に掲げられている。
 主屋「温山荘」を中心に、海から水を引くことで潮の干満に応じて水位が上下するという汐入りの池が3つ配され、その周囲に茶室や座敷が点在する。
 恐らく個人庭園としては最大の、1万8千坪の庭園内は野鳥も多く、また、希少な動植物やめずらしい藻が発見されており、樹木37種、シダ4種、総数129種が確認されている。
 園内にあるトンネルを抜けると黒江湾を望むことができる。
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2007/1/25


作楽神社 Sakura-jinjya Sakura Shrine

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 岡山県津山市と鏡野町との市境付近にある神社。後醍醐天皇と児島高徳を祀り、神社の境内全域が国指定の史跡になっている。
 かつてこの地は後鳥羽上皇の荘園であったことから「院庄」と呼ばれていた。元弘の乱(1331年)により隠岐に流される途中、後醍醐天皇がこの地に宿泊した御在所跡とされる。後醍醐天皇が宿泊している夜、厳しい警護の隙を突いて館に侵入した児島高徳が、庭の桜の幹に「十字の詩」をしたためて天皇を励ました、という逸話が「太平記」に記されている。
 この故事にちなんで、貞享五(1688)年に高徳顕彰碑、明治二(1869)年に作楽神社が建立された。
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