NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/25


あご湾の真珠 Agowan-no-Sinjyu Pearls of Ago Bay

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 三重県志摩市は、「真珠のふるさと」英虞湾をはじめとした真珠産業が盛んであり、真珠養殖の発祥の地としても有名である。
 三重県における真珠養殖は、1893年に御木本幸吉が実験中のアコヤ貝より半円真珠5個を発見、アコヤ貝による養殖法を発明して以来、英虞湾を中心に発達したものである。
 現在、8真珠養殖漁業協同組合、4漁業協同組合が免許を取得し、真珠養殖を行っている。
 真珠養殖はその過程に応じていくつかの条件の異なる漁場が必要となり、水温、赤潮などに細心の注意を払いながら管理しなければならない。
 現在、三重県の真珠養殖技術は全国的にも高く評価されており、全国真珠養殖品評会においてもほぼ毎年受賞するなど、品質の高さが認められている。
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2007/1/23


英虞湾 Agowan Ago Bay

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 英虞湾(あごわん)は、三重県志摩半島南部の湾である。
 志摩半島で一番大きな入海で、美しいリアス式海岸の特徴をもち、賢島をはじめ無数に浮かぶ大小さまざまの島影が印象深い。
 真珠の養殖で有名であり、昭和初期には真珠湾と呼ばれていた。英虞湾は世界で最初に真円真珠を発明した海であり、「英虞湾は真珠の故郷」とも言われている。
 「あご」と言う呼び方は天武天皇の時代に遡る。古くから多くの人が暮らしており、石器時代の石器に使われた石は遠く信州から運ばれてきた物で、この時代から遠い地方との交流があったことが伺える。
 英虞湾は、日本の歴史の始まりから登場する由緒ある海であり、真珠の筏が浮かぶ光景は、この地方独特の風物詩として訪れる者の目を楽しませてくれる。
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2007/1/9


京象嵌 Kyo-zogan Kyoto Metal Incrustation

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 象嵌(ぞうがん)とは、金銀で模様を型取り、鉄地金にはめ込んで漆で焼き上げた、京都独自の伝統工芸品だ。現代ではペンダントやブローチなどの装身具、小物入れなどの実用品、額、時計などの室内装飾品などに用いられている。
 象嵌はもともと中東ではじまった技術で、シリアのダマスカス市が発祥。その後技術はヨーロッパに伝わり、東進したものは中国、朝鮮を経て14世紀に京都に伝わった。京都で象嵌技術が最も盛んになったのは江戸末期で、武士が刀の鐔(つば)に象嵌を装飾するのが流行したという。明治時代には欧米で日本の象嵌技術が評価され、以降輸出品として脚光を浴びた。
 京の象嵌はその作りの細かさ、優美さに置いて他の追随を許さず、熟練された職人の手作りによる作品は、それぞれが世界にひとつだけの最高の逸品として輝きを放っている。
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