NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/11


宮戸島 Miyato-jima 

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 宮戸島(みやとじま)は、日本三景の一つ宮城県の松島にあり、大小二百数十の島が浮かぶ松島湾にあって最大の島である。
 松島湾の北東部に位置し、仙台側から見て松島の更に先にあることから、宮戸島を含む一帯は奥松島とも称されている。
 冬でも比較的暖かく、早春には椿が咲き乱れ、野生の棕梠(しゅろ)が繁茂する様は、「東北の伊豆」の別名も持つ。
 波静かな内海と荒々しい海岸の両方を持ち、海水浴やウィンドサーフィン、釣り、潮干狩りなど、四季を通じて様々なレクリエーションを楽しむことができる。
 島のほぼ中央には松島四大観の一つ、大高森があり、展望台からの松島湾や石巻湾、牡鹿半島などの360度の大パノラマを堪能できる。また、九州の耶馬渓(やばけい)、岩手の猊鼻渓(げいびけい)とともに日本三大渓の一つである嵯峨渓での雄大な景勝も楽しめる。
 縄文時代の貝塚も発見されているこの島は、数千年も前から、人々と共に時を歩んでいる。
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牡鹿法印神楽 Oshika-houin-kagura 

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 牡鹿法印神楽(おじかほういんかぐら)は、宮城県北東部の牡鹿半島一体に古来より伝えられる伝統芸能である。
 法印とは、修験者や神官のことを表し、彼らの修験の一つとして、行われた儀式である。
 牡鹿法印神楽の起源は約六百年前という説もあるが、今も定かではない。
 稲井や渡波(わたのは)地区の修験者の間に伝わったものといわれ、独特の郷土色が残されており、動きの早い南部神楽とは異なり、ゆっくりした動作が特徴である。また、その所作には特別な踏み方があり、修験色が今も色濃く残されている神楽である。
 国選択の重要民俗文化財となっている今も、牧山零羊崎神社(まきやまひつじざきじんじゃ)での新年、春季と夏季の例祭での奉納上演を始め、羽黒山鳥屋神社、沼津八幡神社で定例上演を行い、見るものを修験の神秘へといざなってくれている。
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2007/9/6


野蒜海岸 Nobiru-kaigan 

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  野蒜海岸は宮城県東松島市にある長さ約2・8キロ、きれいな弧描く白砂の美しい海岸で、「東北の伊豆」とも呼ばれ、国指定の特別名勝地に指定されている。
 海岸からは石巻の街並みや牡鹿半島までもが望見できる。
 また、この海岸は、仙台から見て日本三景の松島から奥に位置するので宮戸島、野蒜海岸に至るコースは奥松島とも呼ばれ、松島にも劣らない景勝地である。特に朝日が昇る姿はすがすがしく、一見の価値がある。
 夏場には海水浴、ウインドサーフィン等マリンスポーツを楽しむ多くの人々がおとずれる県下有数の海岸である。
 野蒜海岸は、白い砂と青々とした松の連なりから、白砂青松の海岸と称えられ、夏の季節以外にも人々が訪れてる海岸である。
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2007/8/16


名振湾 Naburi-wan 

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 宮城県北部。東北一の大河と謳われる北上川の河口であり、太平洋へと流れ込む入り口となる追波湾(おっぱわん)から少し南に下った場所にあるのが、名振湾(なぶりわん)である。
 昔から周辺は魚介類の豊富な天然の良港であると同時に、沖に浮かぶ八景島などを始めとした景勝地としても知られている。
 その八景島は全島が原始林で覆われており、ユズリハやモチノキ、タブノキ、トベラなどの常緑樹が、落葉樹と交錯して育成しており、暖地性常緑樹群落の北限として国定天然記念物に指定されている。
 湾を含む周辺は牡鹿半島から連なるリアス式海岸の一角であり、湾周辺にも奇岩などが多く見られる。
 むき出しの大きな岩の頂上部だけにいくばくか生えている常緑樹はまるで自然が描き出した水墨画のような佇まいを覗かせてくれる。
 その後ろにはどこまでも広がる太平洋が控え、ポツリと浮かぶ八景島と、その後ろから立ち昇る朝日など、自然の景観美というものを思う存分、堪能することが出来る。
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2007/7/26


大高森 Ootaka-mori 

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 宮城県にある日本三景の一つ、松島。その松島の海に浮かぶ最大の島、宮戸島のほぼ中央に位置する標高106mの小山が、大高森(おおたかもり)である。
 富山や扇谷、多聞山と並び松島の景勝を一望できる松島四大観の一つに挙げられている。
 山頂からは松島湾のほぼ全域を見渡せ、湾に浮かぶ大小260余の島々を一望する絶景を楽しむことが出来る。
 そうして折り重なるようにして広がる島々の大パノラマがまるで箱庭のように見えることから「壮観」という別名も持っている。
 遠くに目をやれば、金華山や栗駒山(くりこまやま)、蔵王連峰の雄大な山並み、牡鹿半島のリアス式海岸なども見ることが出来る。
 しかし、なんといってもお勧めは朝だ。天気のよい日なら立ち昇る朝日が松島湾に浮かぶ島々を次々と染め上げていく光景は、この地を愛した芭蕉ほどの才能を持ってしても、筆舌に尽くしがたいほどの荘厳さを、見るものにもたらしてくれる。
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鹿島御児神社 Kashima-miko-jinja 

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 鹿島御児神社(かしまみこじんじゃ)は、宮城県石巻市の日和山頂上に鎮座する古刹。創建年代は定かではないが、「延喜式」所載の式内社で現存する寺社の中で最も由緒深い神社だという。
 言い伝えによると、その昔関東の鹿島、香取の両神宮の御子、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、鹿島天足別命(かしまあまたりわけのみこと)が命を受けて、奥州へ東夷の征伐と辺土開拓に当たることなり、開拓の先駆者として偉大な功績を残したことから、この鹿島御児神社の祭神として祀られることとなったという。
 以来、当神社は勝利の神として職業繁栄や海上安全、交通安全のご利益があるとして庶民の篤い信仰を集めてきた。
 日和山の頂上にある当神社からは見事な眺望が眼下に広がり、北上川や長浜、雲雀、野蒜海岸はもとより、牡鹿半島や松島一帯を遠望することができる。この素晴らしい眺望を求めて昔より数々の文人墨客が訪れており、境内には芭蕉、宮沢賢治、斎藤茂吉、種田山頭火などの歌碑が建つ。
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2007/7/25


万石浦 Mangoku-ura The Mangokuura Sea

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 万石浦(まんごくうら)は、宮城県・渡波港の奥深く、牡鹿半島の山々に囲まれた面積約7・2haの巨大な入海である。
 万石浦の名前は、仙台二代藩主・伊達忠宗が狩りのためにこの地を訪れた際に、「ここを干拓したら1万石の米が取れるだろう」と言ったことに由来するという。
 万石浦は海と結ばれているため、水は海水。仙台藩の奨励のもと塩田開発が進められ、江戸時代には塩田として栄えていたという。
 大正時代以降は、牡蠣や海苔の養殖が積極的に行われるようになった。特に牡蠣は特産品として有名で、ここ石巻は、牡蠣養殖発祥の地とも言われている。
 現在、栄養豊かな万石浦で採れる質のよい種牡蠣は、日本各地はもとより世界各国にも出荷されている。
 そのほか万石浦は、春から夏にかけての潮干狩りやカレイ、アイナメなどの釣りを楽しめる場所としても人気である。
 万石浦は、新鮮な魚介を届けてくれる、「母なる海」である。
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2007/5/14


嵯峨渓 Saga-kei 

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 「嵯峨渓(さがけい)」は、岩手県の「猊鼻渓(げいびけい)」、大分県の「耶馬渓(やばけい)」と並ぶ日本三大渓の一つ。松島湾内最大の島である奥松島・宮戸島の、東南端に突き出た半島である。
 嵯峨徑は室浜から萱野崎までの約2km、太平洋の荒波や、風雨にさらされ浸食され出来た海蝕崖。松島湾が見せる女性的な景観とは対照的な、男性的でダイナミックな景観は驚きと感動の連続で、自然の雄大さと美しさを見せてくれる。
 陸からは断崖絶壁なので、この雄大な自然を堪能するには、遊覧船を利用するのがおすすめ。壮大な太平洋の青い海に嵯峨渓、遠くには牡鹿半島を望む事も出来る。
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