NIPPON Kichi - 日本吉

2008/4/25

まりも Marimo 

Jp


 北海道釧路市の阿寒湖をはじめとした、湖の底に生息する植物を「まりも」という。
 阿寒湖のまりもは、明治三〇(1897)年、現在の北海道大学で当時の札幌農学校本科生であった川上農学博士により発見された。
 湖の底で、じゅうたんのような平な状態で繁殖していた藻が、湖水の緩やかな流れにより、小さな藻がからまって球をつくりあげたものと考えられたことから「毬藻(まりも)」と名付けられた。
 まりもは緑藻植物のシオグサ科に属する。繁殖方法や成長過程には多くの謎があり、貴重な植物として世界でも注目されている。阿寒湖のものほど見事な大型球形をつくりだしているものは、世界でも類がないといわれている。
 現在阿寒湖では二カ所、数一〇メートル四方にだけ生息しており、大きいものでは直径三〇センチメートルほどのものもある。まりもの推定年齢は、直径約六センチメートルあるもので一五〇~二〇〇歳といわれている。
 大正一三(1924)年に天然記念物、昭和二七(1952)年に特別天然記念物に指定された。

この記事をお気に入りに、追加します

住所
085-0000 北海道釧路市
名前
まりも




NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter