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2007/11/15


古高鼓踊り Furutaka-ko-odori The Koodori Dance in Furutaka

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 古高鼓踊り(ふるたかこおどり)は、滋賀県守山市古高町の大将軍神社にて行われる神事である。県の選択無形民俗文化財に指定されている。
 大将軍神社は、衣装に工夫を凝らし拍子・物や歌に合わせ舞い踊る「風流踊り」の流れを汲む古高鼓踊りが継承されている社である。
 鼓踊りは鎌倉時代から始まったとされ、庶民の間で踊られていた田楽踊りに由来し、雨乞いや慈雨に恵まれた時のお礼参りに、独特の節回しの歌声に合わせ踊られる。
 日照りと干ばつに悩まされた農民はその昔、最愛の娘を人身御供に差し出して、雨乞いを祈願した事もあったと伝えられている。
 四人の音頭取りが中央で独特の歌詞を歌い、その周りで太鼓打ちや軍配を持った「ごんべ」や、団扇を持った五〇人の踊り子が二重の輪になって踊るなど、全部で一九もの踊りが存在する。
 古高鼓踊りは、庶民の思いが込められた伝統の民俗芸能である。
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2007/10/31


神泉苑 Shinsen-en 

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 延暦一三(794)年、桓武天皇によって平安京が造営された際、大内裏の南にあった湿地帯を利用してつくられたのが神泉苑(しんせんえん)のはじまりである。常に清らかな神泉が湧き出ていることからその名が付いたといわれる。
 神泉苑は霊場としても知られており、天長元(824)年、干ばつのため淳和天皇の勅命によって弘法大師が雨乞いの祈祷をしたといわれる。この時天竺、すなわちインドから勧請したのが祈雨の神様である善女龍王(ぜんにょりゅうおう)で、それ以降善女龍王は神泉苑に住むようになり、善女龍王を祀るお堂が建てられた。
 また貞観五(863)年に疫病が流行り、神泉苑にて多くの御霊を鎮めるため御霊会が行われた。全国の国の数である六六本の鉾を立て、厄払いをしたのが、のちの京都三大祭のひとつである祇園祭のはじまりであるとされる。
 法成就池(ほうじょうじゅいけ)に架かる朱塗りの橋は法成橋という。願い事を一つだけ心に念じながら橋を渡り、善女龍王にお参りすると願望が叶うといわれている。
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2007/7/17


綴子大太鼓祭り Tsuzureko-oodaiko-matsuri 

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 綴子(つづれこ)神社の祭典である綴子大太鼓祭りは、主役は神輿ではなく大太鼓である。それも並の大太鼓ではなく、直径が4メートル近くもある巨大なもの。重量は何と3トン半にもなり、ギネスブック世界一の認定を受けている。
 旧北秋田郡綴子村は純農村として開かれた村であったが、耕地面積に比較して水源・水利の便が悪く、常に灌漑用水の不足に悩んでいて、時には水争いなども起こったという。そこで綴子神社では、干ばつ時に大太鼓の響を雷鳴の音に似せて、天上の神に祈りをこめた雨乞いの神事として大太鼓祭りが始められたと言われる。
 700年の歴史を誇るといわれる綴子大太鼓祭りは、毎年7月14日・15日に行なわれ、住民たちが直径4メートル近くもある大太鼓を「ドロンドロン」と打ち鳴らして練り歩くのだが、雷鳴にも似たその響きは16キロ四方に鳴り響くといわれる。その他に境内では獅子踊、奴舞、ヤツハリと呼ばれる棒使いなどが奉納される。
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2007/5/2


鷹の羽清水 Takanoha-shimizu 

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 鷹の羽清水(たかのはしみず)は、宮城県栗原市金成町にある、源義経や八幡太郎義家に関する伝説の清水である。
 源義家が奥州征伐のため下向し、一行が旱魃に苦しんでいた時、義家が祈りと共に鷹羽の矢を山に向かって射た所、矢の刺さった所から清水が湧き出たという。
 また、源義経が平泉に下向する際、この清水を鷹の飲料に供したともいう。
 いずれも鷹に関する伝説が伝わっており、そのため、鷹の羽清水の名がついたとされている。
 清水は、冷たくて喉の渇きがいやされるが、湧水量はかなり少なめである。
 近くには「奥の細道」でも出ている「姉歯の松」があり、湧き出し口の左手上の石には「八幡大神」と刻まれている。
 鷹の羽清水は、静謐な場所にある隠れた名水である。
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2007/3/23


伊佐布北滝 Isabu-kita-daki 

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 伊佐布北滝(いぶせきただき)は、静岡県静岡市清水区にある名瀑。清水市では最大級の滝である。別名黄竜の湫(くで)。古くは「北滝」と呼ばれていた。
 落差10メートル、幅2メートルと規模は小ぶりながら、水流は豊か。椿や梅、桜などの木々に囲まれた風光明媚な景観が優美だ。
 この滝のそばに祀られている不動尊には、古くからの言い伝えがある。西久保にある竜雲院で、ある晩住職が見た夢に不動尊が現れ、「北滝は静寂な地だ。ここに我を祀れ」と告げた。ところが同夜、伊佐布市安穏寺住職も同様な夢を見たので、両住職が話し合って不動尊をここに安置したのだそう。この不動尊は、干ばつに際し、雨乞いをしたり井戸水が出ないときなどに祈願したと言われる。
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2007/2/28


からかさ万灯 Karakasa-mandou Karakasa Firework Displays

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 からかさ万灯は、土浦市の鷲神社で行われる。
 直径、高さともに5メートルの大カラカサ(唐傘)に仕掛けた花火に点火すると、花火が滝のように落ちる様は現代のナイアガラ花火にも似ている。
 導火線となる綱火に点火され、およそ100メートルの火花が走り、カラカサの頂点に設けられた八つ口と呼ばれる箱の中の花火に点火され、さらに四方八方に火花が飛び散る。火花はカラカサの周囲に吊された提灯に火を灯し、次いで「手ボタン」にいたり、まるでカラカサが雨を受けているように壮麗な火花が約7分間に渡ってしたたり落ちる。
 起源は、干ばつの被害を受けた農民たちが雨乞いを願って奉納したことにあると伝えられている。
 カラカサの傘の下には五穀豊穣と書かれた四角い提灯がつけられており、この万灯が終わると、打ち上げ花火が夜空に放たれ祭を終える。
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2007/2/13


銚子ヶ滝 Tyoushiga-taki Toshiga Waterfall

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 滝の形が、酒を入れる銚子に似ているところから名づけられた、高さ約48メートル・幅約27メートルの安達太良山麓屈指の大瀑布。
 この滝は、娘を人身御供にすると滝壺にひそむ竜神が雨を降らすと言われており、昔名主の娘が滝壺に身を投じ、旱魃に苦しんでいた村人を救ったと言う言い伝えがある。
 豊富な水量と良好な水質をもつ清流は一部堰上げされ、石筵地区の生活・灌漑用水、マス養魚場などに利用されている。
 豊かな自然に恵まれたハイキングコースは、遊歩道や登山道が整備され、休憩所や案内板も要所にあり、夏は納涼、秋は紅葉の名所として、人々に親しまれている。
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2007/2/12


大分 清水寺 Ooita Shimizu-dera Oita Shimizudera Temple

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 宝陀寺に隣接する歴史の古い清水寺は、曹洞宗で、山号は補陀落山(ふだらくさん)。清水観音とも呼ばれる。 本尊の十一面千手観音は秘仏。九州西国三十三観音霊場第3番札所である。
 境内の一角にある岩山から湧出する清水は、大分県の「豊の国名水15選」に選ばれ、遠く平安の昔から水量に変化がなく、どんな大雨や干ばつの時でも、影響を受けた事がないといわれている。年間を通しての湧出量は変化せず、夏・冬とも変わらぬ清水が、今日でも周辺の田畑を潤している。この水は「不老長寿の水」として伝えられており、胃腸や糖尿病に特効があると言われる。見事なシイ林を背に、辺りを見回すと静かな段々畑が広がっているので、それを眺めているだけでも、寿命が延びるようだ。
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