NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/4/25


斐伊川和紙 Hiikawa-washi 

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 斐伊川和紙(ひいかわわし)は、島根県雲南市に伝わる伝統工芸品である。
 斐伊川沿いの奥出雲地方は、古くから「紙漉きの里」として知られており、斐伊川の清流付近から生産される良質な雁皮(がんぴ)・楮(こうぞ)・三椏(みつまた)の原料を使い、障子紙、中折半紙などの生産を行なっていた。
 江戸時代には松江藩主による保護奨励もなされ、出雲地方最大の紙の生産地となった。
 明治以降、和紙生産伝習所を設置して高等小学校2年生を対象に紙漉き技術の指導を行ない、後継者育成に力を入れたが、安価で大量にできる機械製品に押され、現在製作しているのは七代続く和紙職人1人となってしまった。
 各種材料の特性を活かし様々な用途に活用できる斐伊川和紙は、強靭で長期保存に堪える特性を持っている。
 斐伊川和紙は、和紙ならではの美しさが人気の伝統工芸品である。
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2007/11/29


宮崎手漉和紙 Miyazaki-tesuki-washi 

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 宮崎手漉和紙(みやざきてすきわし)は江戸時代から受け継がれた独自の工法を持ち、一枚一枚丹念に手で漉いて作られる貴重な和紙である。
 特に宮崎県日向にあった高鍋藩では紙の原料である楮(こうぞ)や三椏(みつまた)が多く群生し、美しくおだやかな石並川の流れが楮をさらすのに適していたため、藩の奨励産物として手厚く保護され続け、和紙は藩の重要な産物となっていた。
 宮崎手漉和紙の特徴としては、手作りの温かさ、独特の柔らかい手触りと、同時に強さを兼ね備えている。現在でも宮崎手漉和紙は便箋もとより凧、お面など色々な工芸品の材料としても使用されている。
 昭和六〇年には宮崎県伝統工芸品の指定を受けている。
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2007/11/8


因州和紙 Insyuu-washi 

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 因州和紙(いんしゅうわし)は、鳥取県東部地方で生産される和紙で、製品には画仙紙、書道半紙、襖紙などがある。昭和五〇(1975)年五月、通商産業大臣(現経済産業大臣)により伝統的工芸品に指定された。
 江戸時代前期から中期にかけて、藩が公務で使う御用紙を全て藩内でまかなうことを目的に作られたのが始まりとされている。明治時代に入ると、県の指導により和紙の原料となる三椏(みつまた)栽培に力が注がれるようになり、製紙工場数は江戸時代の約五百から千三百以上に増加した。昭和時代中期になると、手漉きの画仙紙、書道半紙や工芸紙の生産が軌道に乗り、因州和紙は更なる発展を遂げた。
 製法は、とろろ葵の根から作った液を紙料液に加えて簀桁(すげた)で汲み、揺り動かしながら繊維を絡め合わせ、何度も汲み上げることによって希望の厚さを求めてゆく。この工程には高度な技術と豊富な経験が必要で、名工と呼ばれる職人の漉いた紙は、百枚が百枚とも同じ重さで、厚さにも偏りがないという。
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2007/10/9


遠野和紙 Toono-washi Tono Washi Paper

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 遠野和紙(とおのわし)は、福島県いわき市遠野町に伝わる伝統工芸品である。
 永禄年間(1558~1569)、棚倉藩の奨励により江戸武家記録用紙として重宝されたのが起源とされる。
 鮫川、入遠野川の清らかな水の流れを利用し、古くから和紙作りが盛んに行われ、かつては江戸の市場にも「岩城和紙」としてその名が宣伝された。
 あたりが柔らかく、丈夫で、時を経るごとに白く変化していくのが特徴とされる。
 コウゾとミツマタだけを使い、煮沸~打解~すきあげ~紙干しという行程を経る伝統的な製法が、独特の風合いを持つ美しく丈夫な和紙を作り上げる。
 全行程には80~90時間を要するという、全国でも数少ない、貴重な手漉き和紙である。
 遠野和紙は、優雅な光沢をもつ伝統の和紙である。
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2007/9/28


東山和紙 Touzan-washi Tozan Washi Paper

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 東山和紙(とうざんわし)は、岩手県一関市東山(ひがしやま)町に伝わる伝統工芸品である。
 起源については諸説があるが、平安末期の文治五(1189)年、鎌倉勢に滅ぼされた奥州平泉藤原氏の落人が、東山町一帯に土着して農耕の傍ら、生活用品として作り始めたといわれている。
 一関市には紙生里(かみあがり)という地区があり、地名から東山和紙発祥地と考えられている。
 地元で栽培したコウゾやミツマタを原料とし、独特な技法を忠実に受け継ぎ、紙質の良い素朴な和紙を漉いており、障子紙や書道用紙だけでなく、名刺や賞状の用紙としても利用されている。
 特色は、コウゾ色をした自然の色と繊細優美、素朴で丈夫な紙質とされる。
 東山和紙は、平泉・藤原文化遺産の一つとして長い間受け継がれてきた、伝統の和紙である。
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2007/2/15


笹岡家住宅 Sasaoka-ke-jyuutaku Sasaoka House

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 笹岡家住宅は奈良県宇陀市に存在する古民家である。
 江戸時代から近隣9か村の大庄屋を勤めた郷士、笹岡家の住宅を保存したもの。
 寛永年間(1624〜44)の建築。五代目当主五兵衛が力比べで優勝し、藩主から拝領した松の木を使ったと言われ、軒桁の松は当時のものである。
 萱葺きの入母屋造り、白壁の重厚な作りは当時の面影を今に伝える。
 広い庭園は手入れが行き届き、三椏や山桜が茂り春先には庭先を飾る。
 国の重要文化財に指定されているが、現在も二十四代目の笹岡家が生活をしており住居の管理を行なっている。
 見学は可能だが、事前に予約を行なう必要があるので注意が必要。
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