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2007/12/6


長保寺 多宝塔(国宝) Chouhou-ji Tahou-tou The Tahoto Pagoda (National Treasure) at Chohoji Temple

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 天台宗・長保寺(ちょうほうじ)は紀州藩主・徳川家歴代の墓所がある寺として知られている。その寺にある大門、本堂と並んで国宝に指定されているのが多宝塔(たほうとう)である。
 正平一二(1357)年の建築といわれており、純和様の貴重な遺構である。
 多宝塔は二重の造りになっており、屋根は本瓦葺で、頂上には相輪が飾られている。一重の内部には四本の柱が配され、須弥壇が置かれており大日如来像が安置されているという。
 下重の出組や上重の二重繁垂木など、随所に木組みの見事な美しさが見られる。
 高さ一三・四mと少々小ぶりだが、国宝らしく凛とした存在感のある、均整の取れた美しい塔である。
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閼伽井坊 多宝塔 Akai-bou Tahou-tou The Tahoto Pagoda of Akaibo Temple

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 室町時代末期の貴重な遺構といわれる、閼伽井坊の多宝塔(あかいぼうのたほうとう)は花岡八幡宮境内に立っている。
 昭和三(1928)年の解体修理の際、永禄二(1560)年の墨書のある木片が発見された。
 藤原鎌足が建立した一六の塔のひとつと伝えられる卒塔婆は、その美しい木組みの姿が今も整ったまま残されている。屋根は反りの大きな柿葺で、高さが一三・五mある。
 多宝塔と呼ばれる二重の塔は、下重が方形、上重が円形の造りになっており、頂上には相輪という飾りを持っている。閼伽井坊の多宝塔は他の多宝塔と比べると上重がやや高めとなっている。
 多宝塔の特徴ともいえる、上重の円形部分の木組みの美しさには特に目を見張るものがある。
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石堂寺 多宝塔 Ishidou-ji Tahou-tou The Tahoto Pagoda at Ishidoji Temple

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 安房最古の名刹と呼ばれる、行基菩薩により開創された天台宗・石堂寺(いしどうじ)には、今も多くの貴重な文化財が残されている。
 天文一四(1545)年、戦国大名・里見義堯(さとみよしたか)によって創建されたと伝えられる、高さ一三mの多宝塔もそのひとつである。
 石堂寺の多宝塔は県指定の有形文化財になっており、桧皮葺の屋根や精巧な彫刻がとても美しい塔である。
 多宝塔は二重の塔と呼ばれ、一階が方形、二階部分が円形となっているものをいう。一階内部には四本柱が立てられており、須弥壇上には木造の千手観音像が安置されているといる。
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2007/9/21


石山寺 多宝塔(国宝) Ishiyama-dera Tahou-tou Tahoto Pagoda at Ishiyamadera Temple (National Treasure)

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 石山寺(いしやまでら)は、滋賀県大津市石山寺にある東寺真言宗別格本山である。本尊は如意輪観音。西国三十三箇所第一三番、江州三十三観音第一番、近江三十三観音第三番札所とされる。
 天平一九(747)年、聖武天皇の勅で建立されたと伝えられる、京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ日本でも有数の観音霊場で、開基は良弁(ろうべん)。
 多宝塔(たほうとう)は、建久五(1194)年の建立で、年代の明らかなものとしては日本最古の多宝塔とされる。
 塔は、高さ17・2mで桧皮葺、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束となっている。
 内部には快慶作の大日如来像を安置しており、日本三名塔の一つとされ、国宝に指定されている。
 石山寺の多宝塔は、屋根の描く曲線美と調和して均整美と安定感を併せ持つ古代建築の傑作である。
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金剛三昧院 多宝塔(国宝) Kongou-sanmai-in Tahou-tou Tahoto Pagoda at Kongozanmaiin Temple (National Treasure)

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 金剛三昧院(こんごうさんまいいん)は、和歌山県伊都郡高野町高野山にある高野山真言宗別格本山である。本尊は愛染明王。仏塔古寺十八尊第十一番、西国愛染明王霊場第十七番札所とされる。
 承元五(1211)年、北条政子の発願により源頼朝の菩提を弔うために建てられた禅定院を、貞応二(1223)年に政子が禅定如実として入道したのを期に、金剛三昧院に改称した。
 多宝塔(たほうとう)は、その折に政子が覚智入道に命じて建立したものとされ、高さ14・9mの檜皮葺で初層が低く、二層目はよく引き締まり安定感に富んでいることが特徴とされる。
 日本で二番目に古い多宝塔で、日本三名塔の一つとされ、国宝に指定されている。
 金剛三昧院の多宝塔は、内部には重要文化財の五智如来像が安置されている、貴重な建築物である。
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慈眼院 多宝塔(国宝) Jigen-in Tahoutou The Tahoto Pagoda (National Treasure) at Jigenin Temple

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 慈眼院(じげんいん)は、大阪府泉佐野市日根野にある真言宗御室派の寺である。本尊は大日如来。仏塔古寺一八尊霊場第一二番札所とされる。
 天武二(673)年、天武天皇の勅願寺として、覚豪阿闍梨によって無辺光院という名で創建された、泉州の最古刹とされる。
 多宝塔(たほうとう)は、弘仁八(817)年に弘法大師によって建立されたと伝わる。
 現存する多宝塔は、鎌倉時代の文永八(1271)年に建立されたもので、高さは10・8m、桧皮葺で高欄のない縁をめぐらし、中央間は扉が大きい板唐戸、脇間連子窓、組物は二手先、中備えは中央間のみ蟇股となっている。
 日本最小の木造多宝塔で、日本三名塔の一つとされ、国宝に指定されている。
 慈眼院の多宝塔は、小振りながら内に秘められた力強さと、優雅な趣が感じられる建築物である。
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2007/8/20


金鑽神社 多宝塔 Kanasana-jinja Tahou-tou 

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 本殿を持たない神社は全国的に珍しい。奈良県の大神神社、長野県の諏訪大社、そして埼玉県上川町の金鑽神社(かなさなじんじゃ)だけである。金鑽神社は本殿を置かず、背後に控える御嶽山(御室ヶ岳)を御神体として崇めている。
 境内に入り、川伝いにゆるやかな上りの参道を進むと、右手の高台に木立に囲まれて多宝塔が現われる。武蔵七党(むさししちとう)のひとつ、丹党に属した豪族の安保弾正全隆が、子孫の幸福繁栄を祈って天文三(1534)年に寄進したもので、建立時代が明確な県内有数の古建築として、国の重要文化財に指定されている。
 塔は二層からなり、三間四面の柿葺(こけらぶき)で高さは約一四m、総朱塗りで、真柱(しんばしら)に「天文三年庚午八月晦日、大旦那阿保弾正全隆」の墨書銘がある。
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2007/8/16


五徳山 水澤寺 Gotokusan Mizusawa-ji Gotokusan Mizusawa Kannon Temple

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 五徳山水澤寺は、群馬県渋川市伊香保町水沢にある天台宗の寺院である。坂東第十六番札所で、水澤観音とは、本尊の十一面千手観音菩薩の事である。
 1300年余昔、推古天皇・持統天皇の勅願により、高麗の恵観僧正によって開基され、国司高光中将によって創建されたと伝わる。
 寺の縁起によると、かつては金堂・講堂・常行堂・潅頂堂・経蔵・鐘楼・多宝塔・全山併せて仏像一千二百体を祀る古刹であった。
 元禄時代に建立された六角堂は、内部に回転する六地蔵尊を安置する全国でも珍しい二重塔である。
 2001年に建立された釈迦堂では、釈迦三尊像などの仏像や仏画の数々を拝観できる。
 五徳山水澤寺は、古来より水澤観音の名称で親しまれている、古刹である。
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