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2008/4/4


切込の裸カセドリ Kirigome-no-hadaka-kasedori Hadaka Kasedori (Naked Bird Festival) in Kirigome

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 加美町宮崎の切込地区に「切込の裸カセドリ(きりごめのはだかかせどり)」という小正月の行事が古くから伝わる。一月一五日の夜に行われる行事で、現在では県の民俗文化財に指定されている。
 切込の裸カセドリは、火災を防ぐ火伏せと厄払いを祈願すること、そして肉体的な試練を受ける通過儀礼の意味合いもあるといわれており、一五歳以上の男子が参加する。
 まず、初めての参加者や新婚者、厄年の者は頭に藁帽子を被り、裸の腰に注連縄(しめなわ)をつけ、家々の訪問に先立って他の参加者から水を浴びせられるという。
 そして「へそび」と呼ばれる竈(かまど)の墨を、顔や体や手につけて集落の家々をまわる。家に上がった者達は家人に墨をつけて、新年の挨拶をしてから酒や食べ物のもてなしを受けるという、とても変わった祭りである。
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石尊様の裸祭り Sekison-sama-no-hadaka-,atsuri The Naked Festival at Sekison Shrine

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 宮城県栗原市若柳の武鎗(むやり)地区で、毎年三月の第二日曜日、石尊様の裸祭り(せきそんさまのはだかまつり)が開催されている。
 まだ冬の寒さが残る朝、腰わらにわらじ、白いはちまきを身に着けた裸の厄男たちが水を体にかぶりながら地域を練り歩き、各家に立ち寄って盛大に水をかけて回る。これは火伏せを祈願したものだ。
 およそ2キロ、120世帯の家全てをまわり、威勢の良い掛け声で水をかけると、見物人からは拍手や歓声があがった。
 石尊神社は室町期の大火の際に火勢を鎮めた事から由縁し、防火の守り神としての信仰されている。ご利益にあやかって里の人がこの裸祭りを始め、室町期から続く伝統行事となった。
 この祭りが終わると寒さが和らぎ春が訪れる。
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2007/12/6


小泉の水祝儀 Koizumi-no-mizu-syuugi Mizushugi (Water Celebration) in Koizumi

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 加美町小泉地区に伝わる「小泉の水祝儀」は毎年二月ニ日に行われている。
 小泉の水祝儀は、前年結婚した夫婦とこの地区に住んで満一年以上経つ夫婦のための祝いの儀式である。家内安全や子宝、安産の祈願の意味も込められている。
 盛装した夫婦達が、講の人々が手を取り合って作る鳥居をくぐり抜け、会場に祀られた道祖神に礼拝する。そして講組織への加入資格を認めてもらうという。
 そして、参加者全員の額に墨で「水」の字を書き、冷酒を酌み交わして祝う。
 その後、集落の家々を回り、「火伏せ」の掛け声とともに柄杓で屋根に水をかける火伏せの行事を行うという。
 かつては県内各地で行われていた水祝儀だが、そのほとんどが廃絶したとされており、ほぼ旧態のまま伝承され続けている小泉の水祝儀は貴重な伝統文化である。
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2007/8/7


中新田の虎舞 Nakaniida-no-tora-mai The Tiger Dance in Nakaniida

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 中新田の虎舞(なかにいだのとらまい)は、宮城県加美郡加美町にて毎年四月二九日に行われている催事である。県の民俗文化財民俗芸能に指定されている。
 六〇〇年前、奥州の大名・大崎氏が「雲は龍に従い風は虎に従う」の故事にならって、明神の初午祭に奉納したのが始まりと伝わる。
 町は春になると風が強く、昔から度々大火に見舞われていた。
 そこで、虎の威をかりて風を鎮め、火伏せの祈願をし、山車と共に火消組の手によって火伏せの虎舞を舞わせ、城下をねり歩き、商人たちの繁昌と風禍火難防止の思想の高揚に役立たようとはじまったのが虎舞である。
 数台の山車にそれぞれ太鼓を乗せ、笛、三~六頭の虎がついて、各家々や屋根の上で舞う。
 中新田の虎舞は、火伏せ祈願として特色ある民俗芸能である。
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2007/8/2


おめつき Ometsuki Ometsuki Festival

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 「おめつき」は、宮城県・雄勝町名振地区で毎年1月24日に行われる、300年以上歴史のある祭りである。
 天明元(1781)年に起こった大火の惨禍を繰り返さないよう、火伏せ祈願をしたのが始まりとされる
 当日は獅子頭を先頭に「山車(だし)」が豪快に練り歩き、「丁印(ちょうじるし)」と呼ばれる神輿を子どもたちが担いで廻る。
 最大の見ものは「おめつき」と呼ばれる演芸だ。演目の内容は当日まで秘密とされており、お神酒(みき)が入って元気付いた若者が「おもいつき」で即興劇を演ずることから「おめつき」の名が付いたとされる。時の社会問題などを題材とし、女形、男形などの道具を用いた劇を、面白おかしく演ずる俄(にわか)に似た地狂言の一種で、現在では全国的にも珍しい貴重な行事である。
 「おめつき」は、県の民俗無形文化財に指定されている。
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2007/5/2


火伏せの虎舞 Hibuseno-toramai 

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 火伏せの虎舞(ひぶせのとらまい)は、宮城県加美郡加美町にて行われる祭である。昭和49年、宮城県無形文化財に指定された。
 旧中新田地区は、春先に奥羽山脈から吹き付ける強風のために、度々大火に見舞われていた。
 延元四(1339)年、「雲は竜に従い、風は虎に従う」の故事に倣い、防火祈願として火伏せの虎舞が始まったという。
 祭りは、午前7時の花火を合図に華やかに飾り付けた山車が町内に繰り出し、虎に扮した子供達が早朝から各戸を回って防火を祈願する。
 商店街では酒造店旧店舗の屋根で、数組の虎が舞を披露する。
 現在は高校生や消防団員による笛太鼓のお囃子にあわせ、町内の中学生によって、毎年4月29日に演じられている。
 火伏せの虎舞は、勇壮でにぎやかな、伝統の祭である。
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2007/4/27


米川の水かぶり Yonekawa-no-Mizukaburi 

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 米川の水かぶりは、宮城県登米市東和町米川五日町にて行われる火伏せの行事である。国指定の民俗文化財とされる。
 12世紀後半、藤原秀衡の奥州三十三観音建立の際、大慈寺が札所にされた時に雲水の行として始まったと伝えられる。以来800年、1年も中止することなく続けられてきた伝統行事である。
 毎年2月の初午の日に、厄年を迎えた地区内の男性ら約30人が藁装束を身に着け、顔に墨を塗って扮装する。男性らは「ホーッ、ホーッ」と甲高い奇声を発しながら、通りの家々に置かれたバケツの水を屋根に掛け、町内約1kmを南から北に走り抜ける。
 水かぶりの一行が通りかかると、人々は争って装束の藁を引き抜き屋根に載せる。それが、火防や魔除けになるとされている。
 米川の水かぶりは、長い歴史と伝統を持つ奇祭である。
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2007/3/15


秋葉神社 Akiha-jinjya Akiha Shrine

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 秋葉神社(あきはじんじゃ)は、静岡県浜松市春野町にある神社である。祭神は、火之迦具土大神とされる。
 秋葉山本宮秋葉神社は、赤石山脈の天竜川上流に位置する、標高866メートルの秋葉山を神体山として崇敬されてきた、全国800以上の秋葉神社の総本社格である。
 創建時期には諸説あり、大宝元(701)年、行基が寺として開いたとも言われるが、社伝では最初に堂が建ったのが和銅2(709)年とされている。
 祭神は火防・火伏せの神として広く信仰された秋葉大権現であり、江戸時代に各地の火防神と同化して広がったとされる。
 また、摂社が東京にある秋葉原の語源となったのは有名である。
 秋葉神社は、昔から火事よけ、火付けの神として畏れ崇められた、長い歴史を持つ神社である
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