NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/27


宮城 岩蔵寺 Miyagi Ganzou-ji 

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 宮城の岩蔵寺(がんぞうじ)は、宮城県岩沼市志賀薬師にある天台宗の寺院である。本尊は、薬師如来像。
 貞観二(860)年、慈覚大師円仁が近江国志賀から薬師如来を移して開基したと伝えられる。
 境内の薬師堂に安置されている薬師如来は、大師自らが刻んだといわれる本尊の秘仏で、現在は開かずの厨子に納められている。
 脇侍に日光・月光の両菩薩を安置しており、平安後期の丈六阿弥陀如来像、運慶作といわれる十二神将、法眼となった狩野派の絵師による作とされる絵馬など、多くの像や寺宝を保持している。
 木立に囲まれた境内は素朴な味わいがあり、付近の人々の厚い信仰をうけている。
 宮城の岩蔵寺は、歴史ある古刹である。
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2007/7/11


龍雲閣 Ryuuun-kaku Ryuunkaku Guesthouse

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 北海道日高支庁静内町。そこに明治五(1872)年、新冠御陵牧場が建設され、宮中御料馬の生産や道産子の品種改良を担うことになる。
 牧場の担うその作業内容から、皇族をはじめ政府高官が多く訪れる場所となり、彼らの貴賓舎として明治四二(1909)年に建設されたのが、龍雲閣(りゅううんかく)だ。
 当初は凌雲閣と名付けられていたが、大正に入ってから今の名前で呼ばれるようになった。
 風格ある御殿造りの木造建築が大自然の中にたたずむ風景は、一種独特の雰囲気を放っている。
 ここには第一号の宿泊客となった伊藤博文の絶筆とされる、七言絶句の墨書や狩野探幽の絵屏風なども残されており、建物とともに収蔵品も貴重な文化遺産となっている。
 建物内部は桜祭り期間中のみ開放されるが、二階に登れば広大な牧場を見渡せる絶景を楽しめることだろう。
 吹き抜ける風はほのかに、明治の文明開化の香りを漂わせているかもしれない。
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2007/6/21


坂下宿 Sakashita-juku Sakashita-juku

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 坂下宿(さかしたじゅく)は、東海道五十三次の四七番目の宿場。
 現在の三重県亀山市にあたる。
 三重県と滋賀県の県境、箱根と並び称された東海道の難所、鈴鹿峠の東麓に位置する。元々は片山神社の参道付近にあったが、慶安三(1650)年の洪水で発生した土石流で壊滅したため、現在の場所に移転することとなった。
 「坂の下では大竹小竹・宿がとりたや小竹屋に」という唄が残っており、「坂下宿の本陣、大竹屋に泊まるのは無理だが、せめて脇本陣の小竹屋に泊まってみたい」という意味で、当時の宿場の旅籠の規模が分かる。
 安藤広重がこの地の絵を残しているが、移転した後の風景を描いている。室町時代の絵師である狩野元信が美しい絶景をうまく描けずに筆を投げたことから名前がついた筆捨山(ふですてやま)が見事に描かれている。
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