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2008/2/21


煤竹色(ススダケイロ) Susudake-iro 

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 煤竹色(すすだけいろ)は日本に昔から伝わる伝統色のひとつで、文字通り煤けて赤黒くなった竹の色に似た、やや暗い黄褐色である。
 日本では昔、家の中で焚き木を燃やしてかまどで煮炊きなどをしたり、室内の囲炉裏で暖を取ったりして生活をしていた。家の中で火を燃やすことで煤が上がり、木製の建材は時と共に文字通り煤けて、色が変わっていくという。竹の種類にもよるが、燻されて、味のある渋い茶色に色づいた煤竹が生まれるとされる。
 煤竹色は江戸の初期から中期にかけて流行したといわれており、銀煤竹、藤煤竹、柳煤竹などたくさんの煤竹色が生まれたという。趣のある色のため、小袖や帷子、着物の地色としてもよく用いられている。
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2007/11/5


日の出山瓦窯跡群 Hinode-yama-gayou-seki-gun The Group of Tile Kiln Site at Hinodeyama

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 日の出山瓦窯跡群(ひのでやまがようせきぐん)は、宮城県加美郡色麻町四竈東原にある窯跡群である。国の史跡に指定されている。
 奈良時代初期、東北の政治行政の中枢であった陸奥国の国府、多賀城の瓦を生産したといわれる窯跡群で、6地点が確認されている。
 田畑が広がるのどかな場所に、今でも窯跡の大きな穴があちこちに残っている。
 瓦には重弁蓮華文軒丸瓦(じゅうべんれんかもんのきまるがわら)・重弧文軒平瓦(じゅうこもんのきひらがわら)・丸瓦(まるがわら)・平瓦(ひらがわら)があり、須恵器の圷(あくつ)や高台付圷は静止糸手法でロクロから切り離される特徴が見られる。
 現在は史蹟公園化された中に、窯跡7基が保存されている。また、窯跡にはつつじが植えられており、周囲には植えられた芝生と共に豊かな緑を成している。
 日の出山瓦窯跡群は、かつては東北有数の瓦工場であった、貴重な遺跡である。
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2007/8/7


仙台 東照宮 Sendai Toushou-guu Toshogu Shrine in Sendai

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 宮城県仙台市にある仙台東照宮(せんだいとうしょうぐう)は、仙台藩二代藩主・伊達忠宗が創建した、東照大権現である徳川家康を祀る神社だ。
 大水害に見舞われた仙台藩に銀五千貫を拝借したことの返恩として、忠宗が三代将軍・家光公に勧請したことにより、慶安二(1649)年から工事をはじめ、五年後の承応三(1654)年に完成することとなった。
 天正十九(1591)年、家康が葛西大崎一揆視察の帰途、仙台藩祖・政宗公と宿陣された地と伝えられていたことから、徳川家と縁のある現在の場所に創建が決まった。以来伊達家の守護神として祀られ、塩竈神社(しおがまじんじゃ)に次いで、仙台藩の手厚い保護を受けることとなる。
 どれもが歴史的にも大変重要であるため、本殿、唐門、透し塀、石鳥居、石燈篭、随身門が国の重要指定文化財に指定されている。それら入母屋造の美しい社殿は全国的に知られており、徳川家康の命日である四月十七日には春の例祭が催され、今も多くの人で賑わっている。
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2007/8/2


鹽竈神社花祭 Shiogama-jinja-hana-matsuri Flower Festival at Shiogama Shrine

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 鹽竈神社花祭(しおがまじんじゃはなまつり)は、宮城県塩竈市にある東北の総鎮護、塩竈神社で毎年の四月第四日曜日に行われる例祭であり、ちょうど奥州でも桜の咲く季節に行われるので、花祭りと称されている。
 安永年間(1772~1780)、この地を襲った水害のため不作が続き、氏子の人々が鹽竈神社で祈祷を行ったところ、次の年から気候も穏やかになり、作物もよく実ったため、感謝の意を込めて安永七(1778)年から、氏子祭として神輿を出し、町内を御神幸したのが、祭の始まりといわれている。
 約1トンにも及ぶ神輿は、16人の白い装束に身を包んだ輿丁(よちょう)により、静かに市内を進んでいく。輿丁達は御神幸の間一切の言葉を発せず、雅楽が奏でられる中、咲き乱れる桜を纏って、市内を練り歩く。
 二百年来に渡って行われている神の御渡は、その荘厳な空気を崩すことなく、今も人々の手により、感謝を込めて続けられている。
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鹽竈神社嘉津良比祭 Shiogama-jinja-katsurai-sai Katsurai Festival at Shiogama Shrine

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 鹽竈神社嘉津良比祭(しおがまじんじゃかつらいさい)は、勝来祭とも称され、東北鎮護・陸奥国一之宮である鹽竈神社で毎年の十二月一日に行われる例祭である。
 神迎祭ともいわれる例祭は、武甕槌神(たけみかづちのかみ)と経津主神(ふつぬしのかみ)が、陸奥国を開拓鎮定された神徳を称えたことに始まるとされている。
 以後、伊達政宗公を始め、奥州平定を志した武将達の凱旋を祝って勝来餅といわれる餅をつき、兜の形をした兜餅とスイやアワビ、キジ、干し柿の神饌をお供えし、倭舞が奉納される祭りとなった。
 例祭後には参列者にキジに見立てたキジ餅をお雑煮にして振舞われる直会(なおらい)が行われ、参列者の信仰心を満たしてくれる。
 また、神饌の兜餅は火難や災難除け、道中安全に効験有りとして珍重されている。
 奥州平定を夢見た武将達の思いは、今の世にも大事に受け継がれている。
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2007/7/31


薬莱神社三輪流神楽 Yakurai-jinja-miwa-ryuu-kagura Yakurai Jinja Miwaryu Kagura

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 薬莱神社三輪流神楽(やくらいじんじゃみわりゅうかぐら)は、宮城県加美町の古社、薬莱神社に古くから伝わる伝統芸能である。
 修験者たちが行ってきた法印系の神楽で、源となる三輪流は推古天皇の時代のものといわれるほどの歴史を持つ。
 奥州探題以来、この地に構えた大崎氏など社人たちで舞われていたが、現在は氏子の有志の手で行われ、同神社宮司である大宮家で管理されている。
 天和三(1683)年には仙台藩四代藩主伊達綱村の命を受け、伊達氏の氏神である亀岡八幡神社に神楽を伝授、その後、監竈神社にも奉納を命じられ、派生を生み出している。
 宮城県内において類似の神楽は存在せず、貴重な文化遺産であることから昭和五三(1978)年に県指定無形民俗文化財となり、以降、薬莱神社三輪流神楽を正式名称とすることとなった。
 現在は春の春季大祭と秋の新嘗祭で舞われ、薬莱を中心とする固有の信仰を今に伝えている。
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2007/7/26


多聞山 Tamon-zan 

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 多聞山(たもんざん)は、宮城県の塩竈湾に突き出した七ヶ浜町代ヶ崎の断崖に位置する、標高わずか56mの小山である。
 しかし、そこは大高森や松島町の富山、扇谷と並んで松島四大観と呼ばれる景勝地であり、日本三景の一つ、松島の絶景を一望できる場所として知られている。
 その頂には毘沙門堂があり、多聞天との別名を持つ毘沙門天像が本尊として祀られ、多聞山の名前の由来となっている。
 松島から見て南東に位置する頂上からは馬放島(まはなしじま)や地蔵島など、松島湾に浮かぶ大小260余の島々の景勝を遠くまで見渡せ、その雄大な眺めは時を忘れるほどの魅力を持って、見るものに迫ってくる。
 多聞山と海を挟んですぐ手前には地蔵島にある灯台が見え、島々の間を抜けるように行き交う船舶の往来も、景勝にアクセントをつけてくれる。
 この地を愛した松尾芭蕉も同じように、島々の間を抜ける船の航跡を見て、思索を巡らせたのかもしれない。
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御釜神社 Okama-jinja 

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 御釜神社(おかまじんじゃ)は、宮城県塩竈市にある神社。創建は鎌倉時代と伝えられ、同じ塩竈市にある鹽竈神社(しおがまじんじゃ)の末社として信仰を集めている。
 祭神は製塩法を伝えたとされる鹽士老翁神(しおつちおぢのかみ)。この神社は、日本製塩起源の発祥の地。境内には、塩竈市の名前の由来となった、直径180cmの大鉄釜4口が安置されている。
 毎年7月には、古代製塩法「藻塩焼(もしおやき)」での塩作りの神事が行われる。藻塩焼神事は、7月4日にホンダワラ(海藻)を刈り取る「藻刈神事」から始まり、翌5日に塩釜湾の釜ヶ淵から海水を汲み取り、一年間御神釜4口に張られた海水を取り替える「水替神事」が行われる。6日は大きな釜で塩を炊き上げる「藻塩焼神事」を行って荒塩を作り、炊き上がった荒塩を10日に鹽竈神社に神前に奉納する。この「藻塩焼神事」は、宮城県の無形民族文化財に指定されているという。
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