力侍神社（りきしじんじゃ）は和歌山県和歌山市川辺に位置する神社である。
　創建は不明、元々は神波に位置していたが、上野の八王子社境内に遷座、寛永３年（１６２６）に現在の地に置かれたと言う。
　祭神は天手力男命（あめのたちからおのみこと）であり、社名もそれに由来している。
　社殿は摂社八王子神社と隣りあわせで並んでおり、両社とも流れ造、一間社、檜皮葺きの造りで黒塗りに彩色が行なわれた美しい造りである。当時の建築様式を残す貴重な資料として県文化財に指定されている。
　熊野古道、九十九王子社、川辺王子の候補地であり、県指定も受けた古刹である。