桂葉清水（かつらはしみず）は、宮城県栗原市高清水桂葉に湧く名水である。
　高清水町は、その町名が示すとおり、古くから清らかな湧水に恵まれた土地であった。町には昔から七つの清水名所があり、それらを代表する湧水が、名水百選にも選ばれた桂葉清水である。
　桂の大木の根元から湧き出した清水が、石でできた井筒から静かにゆっくりと流れでる。地元では「かつらっぱ」と呼ばれ親しまれている。
　井筒の脇には、「水琴窟」と呼ばれる瓶があり、水源の光景や水の味を楽しむのとは別に、水の音を楽しむことができる。
　この貴重な天然資源は町民による保全が取り組まれており、平成四年に周辺を公園として整備してからは、訪れる人も増えている。
　桂葉清水は、その風情と味と音と、高清水町を象徴する名水である。