郡山うねめ祭りは、福島県郡山市にて行われる祭りである。
　昭和四十（１９６５）年に安積郡９カ町村が郡山と合併し、市民が一体となれる祭りを興したいという気運が高まり、郷土の伝説である釆女物語を主題とした「うねめまつり」が作られた。
　釆女物語は、奈良時代、帝の寵愛を受けた春姫の話で、
　「葛城王に見初められた春姫は、冷害が続く安積の里（現・郡山市）の貢物の代わりに帝の采女として都へ上った。しかし、春姫は許嫁であった次郎恋しさに自殺を装い里へ戻り、次郎の死を知ってその後を追った」
　と、言うものである。
　まつりでは、趣向を凝らした衣装に身を包んだ約６０００人の踊り手が竹笹につるされた提灯の下を、２日間にわたって踊り流す。
　郡山うねめ祭りは、郡山の人々の心を繋ぐ、楽しい祭りである。