西馬音内城（にしもないじょう）は、秋田県雄勝郡羽後町にあった、県指定史跡の城である。
　建治３（１２７７）年、小野寺経道は次男に西馬音内城を築かせ、由利郡方面の抑えとした。以後、一時期最上氏も支配したが、小野寺氏による支配が続いた。
　慶長５（１６００）年、関ヶ原の合戦で小野寺氏は西軍に付き、敗戦すると自ら西馬音内城に火をかけ、以後廃城となった。
　西馬音内城は切り立つ崖上に建っており、直下を西馬音内川が流れていた。面積は東西約４０ｍ、南北約１５０ｍ、標高２０６ｍであったという。
　現在、大手口は元西小学校脇に位置し、城跡ほぼ全体が林に覆われている。
　西馬音内城は、地元豪族縁の城であり、跡地は遙か戦国の時代が偲ばれる場所となっている。