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2008/1/15


翡翠(カワセミ) Kawasemi 

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 翡翠という漢字は「かわせみ」と「ひすい」のどちらにも読める。
 水辺に生息する翡翠(かわせみ)は、様々な形態や生態を持ち、異質性の高いグループであるブッポウソウ目カワセミ科に属する鳥である。
 その美しい鮮やかな羽は、シャボン玉のように光の角度によって色が変わって見え、「渓流の宝石」とも呼ばれる。また翡翠のような緑色に見えることもあることから「翡翠」と記されるようになった。
 長いくちばし、鱗模様のやや大きな頭、短い尾や赤い足が特徴的で、雌は下のくちばしも赤いのも特徴である。
 日本の北海道を除く地域では一年中見られるといわれ、市街地の公園の池でも、水中に飛び込んで魚類や水生の昆虫を捕獲したり、水面を滞空飛行したりする翡翠(かわせみ)の姿が見られることがある。
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2007/10/23


時田英明 Tokita Hideaki Hideaki Tokita

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 日本に数十人しかいないといわれる根付の世界で、大型新人として注目をあつめる根付師・時田英明(ときたひであき)。1979年、東京都生まれ。
 根付とは、江戸時代に流行した、印籠や巾着などを帯から提げるための「留め具」となる小さな飾り物のこと。現在、コレクターは日本よりも海外に多く、彼もまた留学先のニュージーランドで根付の存在をはじめて知り、翡翠彫刻を学び始める。
 その後同国にて、師匠となる彫刻家・ミック氏と出会う。彼に学びながら彫り始めた根付は、世界トップクラスの根付コレクターから絶賛、奨励を受けるようになっていき、2007年には国内でも「日本象牙彫刻会・新人賞」を受賞した。
 「観察する時間は、教わっている時間と同じ。たかが葉っぱ一枚でも、何かを得ようとする努力で、何かが得られる」
 自分をぎりぎりに追い込みながら、直感を研ぎ澄ます生き方の中で生まれる作品は、唯一無二の強烈な存在感を解き放つ。
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2007/8/2


追戸横穴墓群 Oido-yokoana-bo-gun Oido Yokoana Tombs

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 追戸横穴墓群(おいどよこあなぼぐん)は、宮城県遠田郡涌谷町小塚追戸沢にある史跡である。町の文化財に指定されている。
 箟岳丘陵(ののだけきゅうりょう)の南斜面、追戸から中野にわたる一帯には数百基に及ぶ横穴群が存在する。
 7世紀後半から8世紀前半に作られたとされ、中には全長が9m、3つの台床と家型の立面形をしている玄室を持ち、側壁にノミ痕が残されて朱彩が施されている墳墓もある。
 トンボ玉やヒスイ、メノウ、コハク玉破片、水晶などが出土しており、有力な豪族であったと推定されている。
 現在は、追戸横穴歴史公園として墓群を保存、整備・公開されており、誰でも横穴墓群が造られた古代の様子などについて、気軽に学ぶことができる。
 追戸横穴墓群は、日本の古代史を紐解く史跡である。
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2007/7/10


オコタンペ湖 Otakonpe-ko Lake Okotanpe

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 オコタンペ湖は北海道千歳市西部に広がる、周囲5kmほどの小さな湖だ。
 恵庭岳の火山噴火により、ここから南の支笏湖へと注いでいくオコタンペ川を噴火物が堰き止める形で誕生した堰止湖である。
 湖面標高も574mと比較的高く、周囲はエゾマツやトドマツなどの原生林に覆われうっそうとした雰囲気をかもし出している。
 また、東雲湖、オンネトーと共に北海道三大秘湖に数えられる湖でもあり、季節や天候によって微妙に変化する湖面の色と相まって、その神秘性をいっそう高めている。
 湖とその周辺が支笏洞爺国立公園の特別保護地区内にあるため、湖畔に下りることはかなわないが、近くの展望台から見えるオコタンペ湖はまさに絶景である。
 雄大な恵庭岳の裾野に広がる広大な原生林に抱かれた、コバルトブルーやエメラルドグリーンに変化する湖面を眼下に見やれば、神秘の湖というのも納得の光景を楽しめる。
 季節によって色を変える湖面と原生林。ここにくれば、大自然の七変化を見ることが出来る。
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2007/6/25


オンネトー Onnetoo Lake Onneto

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 北海道の阿寒湖のすぐ近く、秀峰阿寒富士の麓にあるのがオンネトーだ。
 その名はアイヌ語でオンネ(年老いた)トー(沼・湖)の意味を持っている。
 阿寒国立公園内の深い森の中にたたずむ湖で、雌阿寒岳の噴火によって川が堰き止められて出来た堰止湖である。
 北海道にあるオコタンペ湖、東雲湖とともに「三大秘湖」の一つに数えられる湖であり、秘湖と呼ばれる要因の一つが、この湖の別名に表わされている。
 その別名が「五色沼」というもので、その名のとおり、日々の天候や時間、季節によって湖の色が刻々と変化するのである。
 ある時は鮮やかなエメラルドグリーン、ある時は深く澄んだコバルトブルーといったように、様々な色に変化する。見る位置によっても色は変わってくるので、周辺に設けられた散策路を好きな色を求めて巡ってみるのも良いだろう。
 湖面に映る阿寒岳を眺めながら、移ろい行く湖の色をゆっくりと楽しむ。なんとも贅沢な一日だ。
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2007/6/15


群馬 吾妻渓谷 Gunma Agatsuma-Keikoku Agatsuma Gorge

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 群馬の吾妻渓谷(あがつまけいこく)は、群馬県吾妻郡東吾妻町に広がる景勝地である。国の名勝に指定されている。
 全長は約4kmあり、特に幅3m、高さ50mの谷底で清流が渦を巻いて流れる「八丁暗がり」は、見る者を虜にせずにはいられない。
 関東の耶馬溪との異名もあり、また、歌人・若山牧水が愛した景勝としても有名である。
 新緑の5月中旬、翡翠色の水面に周囲の紅葉が映える10月の景色は、見応え抜群である。
 しかし現在、八ッ場ダムの建設によって約4分の1が姿を消す事が決まっている。
 ダム建設の話は50年前からあり、地域の利権などが絡んで半ば棚上げ状態にあったのだが、2000年代になり賛否両論が渦巻く中、着工が始まった。
 吾妻渓谷は、もうすぐ失われる、希少な景観を持つ渓谷である。
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2007/5/31


蔵王 お釜 Zaou Okama Zao Okama

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 宮城県苅田郡蔵王町にある、周囲1.5キロメートル、最大深さ25メートルの火山湖。標高1、841メートルの熊野岳、刈田岳、五色岳からなる蔵王連山の中央にある。
 蔵王のシンボル的観光地であり、五色沼という名があるのだが、まん丸い釜状の形から別名「お釜」とよばれ、人々に親しまれている。
 この湖の特徴は、なんといっても神秘的な色を放つ湖水にある。「エメラルドグリーン」の湖水が天気や日差しの状態によって、コバルト色やブラウン色に変化する。「五色」という名前はここからきているともいわれている。
 水質は「弱酸性」で生物は存在しない。水温に特徴があり、水深10数メートルまでは、摂氏2度まで下がっていくが、それ以下の深さになると、水温が上がっていくという世界でもここしかない湖である。
 5月から8月のシーズンには多くの登山者や観光客がこの湖を一目見ようと訪れる。
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2007/5/29


草津白根山 Kusatsu-Shirane-san Mt. Kusatsu-Shirane

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 草津白根山(くさつしらねさん)は、群馬県吾妻郡草津町に位置する標高2160mの活火山である。
 通常、この山を「草津白根山」と呼ぶが、近隣の逢ノ峰・本白根山を含めた三山の総称とする場合もある。
 山頂付近の湯釜と呼ばれる火口湖は有名である。その他に水釜、涸釜と呼ばれる火口湖もある。
 湯釜は、直径約300m、水深約30mの火口湖で、水は絵の具を溶かしたような美麗なエメラルドグリーン。世界で最も酸性度が高い湖と言われている。
 本白根山周辺には整備されたハイキングコースが豊富にあり、リンドウ・コマクサ・シャクナゲなどの高山植物が見られる。
 草津白根山は、火山灰に覆われた荒涼とした山肌、針葉樹の森、湿原に囲まれた池など、変化に富んだ自然をもつ景勝地である。
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