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2008/11/20


龍宮の潮吹 ryuuguuno-shiohuki 

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 龍宮の潮吹(りゅうぐうのしおふき)は、山口県長門市油谷津黄にある、日本海の荒波が押し寄せる岩壁に見られる。
 国の天然記念物及び名勝に指定されている。
 崖に開いた縦1m、横20cmの空洞に押し寄せた荒波が、圧縮された空気に押し上げられ、唸りを上げながら上空に噴出する。
 飛び散るしぶきは太陽を反射し、吹き上がる潮は、時には30mもの高さに達する。その姿は、天に昇る龍のように見える事からこの名が付いた。
 潮吹き現象が見られるのは主に北西風が強い冬場の時化(しけ)の日で、凪(なぎ)の時は見られない。
 そばにある元乃隅稲成(もとのすみいなり) 神社は、白狐のお告げにより津和野の太鼓谷稲成神社から分霊した神社で、龍宮の潮吹きに続く参道には鳥居が幾重にも並び潮風を受けている。
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2008/10/24


塩川 shiokawa 

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 日本で一番「短い」川、それが沖縄県本部町(もとぶちょう)を流れる塩川(しおかわ)である。
 川幅約四m、全長はなんと三〇〇m。
 海面より高い位置にあるにも関わらず、岩間から湧水する水には海水とほぼ同じ成分の塩分を含んでおり、川の生物のほかに海の動植物も棲息していることが特徴。
 なぜ塩分を含んでいるかなどの湧出機構については多説あるが、そのメカニズムに関してはいまだ不明とされている。
 塩川のように常時塩水を湧水する河川は世界でも大変珍しく、西インド諸島のプエルトリコ島とここ塩川の二箇所しか存在しないことから、現在は国の天然記念物に指定されている。
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2008/10/22


千尋岬の化石漣痕 chihiromisakino-kasekirenkon 

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 足摺岬の西、高知県土佐清水市の三崎地区には、三崎層群という約2000万年前の地層が分布している。浅い海に、砂岩と泥岩の互層が堆積したものである。
 ここの千尋岬(ちひろみさき)にある砂岩層の表面には、地層が単一方向に傾いている単斜構造の化石漣痕(かせきれんこん)が、200メートルにも及ぶ範囲に広がっている。
 漣痕とは、浅い海底の砂の表面にできた漣(さざなみ)の跡のことをいう。
 波の化石である。
 昭和二八(1953)年、国の天然記念物に指定された。
 そのほか三崎層群の中には、生物の痕跡がみられる生痕化石もあり、このあたりの太古の地面の記憶を今に伝えている。
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2008/10/8


都萬神社 tsuma-jinjya 

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 都萬(つま)神社は、宮崎県西都市妻にある神社である。祭神は、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。
 承和四(837)年には続日本後記に登場するため、建立はそれ以前であるといわれる。
 境内にある拝殿内には、日本一大きいといわれる巨大太刀が安置されている。
 国指定天然記念物に登録されているのは、樹齢1200年といわれる大クスの木で、高さ40メートル、幹周り16.4メートルもある。
 また「日本酒発祥の碑」がある。祭神である姫は、乳児にお乳の代わりに「甘酒」を飲ませたといい、そのいわれの碑である。姫が三つ子を出産したことにちなみ、縁結び、安産子宝、漁業航海安全などのご利益があると云われている。
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2008/7/17


龍良山原始林 Taterayama-Genshirin 

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 龍良山原始林(たてらやまげんしりん)は、長崎県対馬市厳原町豆酘に広がる森林地帯である。国の天然記念物、壱岐対馬国定公園、森林生物遺伝資源保存林に指定されている。
 龍良山は対馬下島にある標高559mの山で、標高120mの低地から山頂まで、照葉樹林が残されている。
 低標高地域にはスダジイ林が良い状態で残されており、標高350m以上ではアカガシ林に代わり、山頂付近では雲霧林を形成し、ラン・シダなどの着生植物が多く見られる。
 低地のシイ林から高地のアカガシ林までの連続した照葉樹林が良好に残されている地域は日本でも数少なく、貴重なものとされる。
 龍良山原始林は、対馬に古くからある天道信仰によって守られてきた、日本暖帯を代表する原始林である。
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2008/6/20


九重山 Kujuu-san 

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 九重山(くじゅうさん)は、大分県玖珠郡九重町から竹田市にまたがる、火山群の総称である。
 一帯には1700m以上の山が10座、1000m以上の山が40座あり、九州本土最高峰である標高1791mの中岳が存在し、九州の屋根とも言われている。
 主峰は標高1787mの久住山であり、日本百名山の一つに数えられ、周辺は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。
 西部には久住山をはじめとする久住山系の山々が連なり、広い坊がツルの草原をはさんだ東側の対面に、大船山を中心とする大船山系の山々が並んでいる。
 ほとんどの山がトロイデ型の休火山であり、多くが草原で覆われ、樹木は少ない。いたるところにミヤマキリシマの群落があり、コケモモも多く、いずれも国指定の天然記念物となっている。
 九重山は、日本を代表する広大な火山群である。
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2008/6/16


幸兵衛滝 Koubee-daki 

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 幸兵衛滝(こうべえだき)は、秋田県北秋田市阿仁にある、落差108mの滝である。
 立又渓谷(たちまたけいこく)の最奥部にあり、幸兵衛滝に辿り着く前に落差38mの一の滝、落差20mの二の滝が存在している。
 一の滝は、垂直の崖を勢いよく滑り落ちている滝で、落差の割に大きな迫力がある。
 二の滝は、さわさわと流れる階段状の優美な滝で、紅葉が素晴らしい。
 幸兵衛滝には滝見台があるが、あまりの大きさに落ち口、滝壺は見えず、まるで普通の川をそのまま斜めにしたような規模を誇る。
 緩い斜面を流れる滝で、白い飛沫は華やかで美しい。
 また、滝の上流にある杉の美林、桃洞・佐渡スギは、国の天然記念物となっている。
 幸兵衛滝は、3つの趣の違う滝を堪能出来る、豊かな瀑布である。
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2008/6/5


乗鞍岳 Norikura 

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 飛騨山脈の南に位置し、岐阜県と長野県に跨る、標高三〇二六mの剣ヶ峰(けんがみね)を主峰とする二三の山々を総称して乗鞍岳(のりくらだけ)と呼ぶ。乗鞍岳の名は、馬の鞍に似ている姿から由来しているという。
 乗鞍岳は約一〇〇万年前の噴火によって形成されたと伝えられており、七つの火山湖をもつ。特に火口付近の権現池は高い位置にある池として有名である。池の周りは遊歩道も数多くあり、天上の世界のような自然が人々を魅了する。
 特別天然記念物であるライチョウをはじめ、貴重な高山植物の宝庫でもあるため、国立公園の特別保護地域に指定されており、また日本百名山のひとつにもなっている。
 標高は高いが、二七〇〇m辺りまで登山道が整備されているため比較的登りやすい。初夏には色とりどりの高山植物、秋は目が染まるほどの紅葉、冬はスキー、と一年を通して壮大な自然を満喫できる山である。
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