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2008/2/21


秋桜(コスモス) Kosumosu 

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 秋のはじめに可憐な姿をみせ、優しい色合いの花で知られる「秋桜(コスモス)」は、キク科コスモス属の植物で、和名は「アキザクラ」という。ギリシャ語では「飾り」という意味がある。
 原産国はメキシコで、日本には明治時代のはじめに入ってきたといわれている。
 草丈は50センチメートルから高いもので2メートルくらいのものまであり、色はピンクを主流に白・黄・赤などがある。
 コスモス前線は、桜前線とは逆に北から南へ、涼しいところから暖かいところへ南下する。全国には、コスモスが植えられている名所がいくつもあり、初秋の訪れを上品に感じることができる。花ことばが「繊細な心」というのも納得がいく。
 近年では、耐寒性があり、チョコレートの香りがするという茶色の「チョコレートコスモス」や、一般的なコスモスに比べて暑さに強いという、黄色い花を咲かせる「キバナコスモス」などの種類もあり、花弁が筒状になっている「貝咲きコスモス」という、珍しい品種もつくられている。
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煤竹色(ススダケイロ) Susudake-iro 

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 煤竹色(すすだけいろ)は日本に昔から伝わる伝統色のひとつで、文字通り煤けて赤黒くなった竹の色に似た、やや暗い黄褐色である。
 日本では昔、家の中で焚き木を燃やしてかまどで煮炊きなどをしたり、室内の囲炉裏で暖を取ったりして生活をしていた。家の中で火を燃やすことで煤が上がり、木製の建材は時と共に文字通り煤けて、色が変わっていくという。竹の種類にもよるが、燻されて、味のある渋い茶色に色づいた煤竹が生まれるとされる。
 煤竹色は江戸の初期から中期にかけて流行したといわれており、銀煤竹、藤煤竹、柳煤竹などたくさんの煤竹色が生まれたという。趣のある色のため、小袖や帷子、着物の地色としてもよく用いられている。
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狐色(キツネイロ) Kitsune-iro 

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 「こんがり狐色(きつねいろ)に焼けたパン」などといった、ほどよい焦げ目の形容詞としてよく使われている狐色は、文字通り狐の背色に似た黄褐色を言う。
 実際には狐の体色よりやや濃い茶色を表し、食べ物の美味しそうな焼き色の形容詞として使われることが多い狐色だが、日本では鎌倉時代以降から伝統色として親しまれてきており、現在でもやや黄色がかった薄茶色の狐色は、着物などの色名として使われているという。
 英国ではfox(フォックス)、中国では紅狐色(ホンフースー) という名前がつけられている。色の表現には共通するものがあるようである。
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抹茶色(マッチャイロ) Maccha-iro 

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 抹茶色(まっちゃいろ)は日本で古くから、いろいろなものに使われ親しまれてきた伝統色のひとつで、茶道で用いられる「お抹茶」のような、ややくすみがかった柔らかな黄緑色をさす。
 茶道に用いられる抹茶は緑茶の一種で、茶葉を粉末にしたものである。日本に抹茶を飲む習慣が伝わったのは鎌倉時代だとされている。その後茶道が完成し、茶が普及していく頃に、柔らかな薄めの黄緑を抹茶色と名づけたといわれている。
 抹茶色は落ち着いた色味のため、他のどんな色とも合わせやすいといわれている。そのため、着物や帯などの染物・和小物の他、アクセサリーなどにも多く用いられる、日本では人気の高い伝統色であるといわれている。
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2007/11/29


小林籐工芸 Kobayashi-tou-kougei 

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 小林籐工芸(こばやしとうこうげい)は宮崎県小林市で50年ほど前から行われている籐工芸である。九州での籐工芸は唯一ここだけである。
 材料となる籐はマレーシア産が主に使用される。骨格となる部分には大民、中民、小民と呼ぶ丸い棒状の籐をバナーで焼いて曲げる。その後、こい茶色に色づけを行い、この地方独特の方法で染め上げた皮籐を編み込んで仕上げる。
 籐を使い幾何学的な模様や彎曲の曲線を生み出すには、非常に高度な技術が必要で長年の修練と匠の技を必要とする。
 作り出された籐製品は実に見事な空間と構図を描き出し、数十年の歳月が流れても丈夫で斬新さを保つ工芸品と内外から高い評価を得ている。
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2007/11/22


雷鳥(ライチョウ) Raichou 

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 雷鳥(らいちょう)は、キジ目ライチョウ科の鳥の一種である。日本では、特別天然記念物となっている。
 世界的にみても日本のライチョウは、分布の最も南限に生息する貴重な個体群である。氷河時代の生き残りと言われ、太古の昔より、神の使いとして大切にされてきた。
 大きさは全長37cm、翼開長59cm、体重450gほどで、オスの目の上には赤い肉冠があり、繁殖期には大きくなる。
 雷鳥の最大の特徴は、その毛色で、岩肌があらわになる夏は茶色のまだら模様、辺り一面が雪で覆われる冬は純白の保護色というように、換羽を行う。
 また、オスは五月~六月の縄張り形成期に、縄張りに侵入してくるオスと激しい空中戦を行う事がある。
 雷鳥は、古来より日本に棲む中型の鳥である。
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2007/11/20


虫明焼 Mushiage-yaki 

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 虫明焼(むしあげやき)は、岡山県瀬戸内市邑久町に伝わる工芸品である。県の伝統工芸品に指定されている。
 年代は不明だが、海上交通の要であったこの地にもたらされた朝鮮系の焼き物が起源であると考えられている。
 寛政年間(1789~1800)、岡山藩主・池田家家老の伊木忠興が御庭窯として開いた頃に、現在の形が出来上がったという。
 京都の清水焼の流れに、家伝の釉薬による掛け分け、筒書き、絵付け、流し釉(ながしぐすり)など、虫明焼の伝統技法を加えた優雅な焼物である。
 肉厚できめの細かい肌ざわりとやわらかい曲線、緑がかった薄茶色などが、気品のある優しい風合いをつくり出している。
 虫明焼は、洗練された造形美と釉調の美しさが特徴の、伝統工芸品である。
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2007/6/7


北海道 白藤の滝 Hokkaido Shirafuji-no-taki 

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 白藤の滝は、北海道の雌阿寒岳(1499m)を水源にして白水川にかかる滝である。
 柱状節理の岸壁から轟音と水しぶきを上げながら、豪快に水流が流れ落ちる。落差は約20m。「白藤の滝」の名から想像できないほどの迫力ある滝だ。水は泥水のような薄茶色。これは、白水川に硫黄が含まれているからだそうだ。落ちた水は、雌阿寒岳の北西部を流れ、やがて足寄川に合流し、さらに利別川、十勝川となって太平洋に注ぐ。
 白藤の滝は紅葉の時期はひときわ美しく、岩肌の茶と黄や赤の紅葉との色の調和が大変見事である。初夏には、生い茂る新緑が目に眩しく、四季折々の彩りを楽しめる。
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