蒟醤 Kinma
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蒟醤(きんま)は、漆芸における装飾技法の一つで、漆の表面に剣(けん)という特殊な彫刻刀で文様を彫り込み、その凹みに色漆を埋めて研ぎ出し、磨き仕上げるものである。
漆の面を彫るという点では沈金(ちんきん)という技法と似ているが、蒟醤においては朱漆や黄漆など、色ごとに彫り上げ、充填させる作業を繰り返し、全ての充填が終わると表面を研ぎだすという独特のもので、線刻の美しさが際立って発揮され、香川漆芸の代表とも言える技法となっている。
その興りは中国の古代漆器における線刻技法にあるといわれ、それらが東南アジアに伝播。タイでは檳榔樹(びんろうじゅ)の実が日常的に嗜まれており、それらの入れ物として発達。アユタヤとの交易を通じて日本にも伝わったと考えられている。
タイでは檳榔樹を食べることをキンマークといい、それが蒟醤の語源だといわれている。
檳榔樹の香りと共に伝わった技術は、日本では茶人達の香入れとして愛用され、技法は今も発達を遂げ続けている。
漆の面を彫るという点では沈金(ちんきん)という技法と似ているが、蒟醤においては朱漆や黄漆など、色ごとに彫り上げ、充填させる作業を繰り返し、全ての充填が終わると表面を研ぎだすという独特のもので、線刻の美しさが際立って発揮され、香川漆芸の代表とも言える技法となっている。
その興りは中国の古代漆器における線刻技法にあるといわれ、それらが東南アジアに伝播。タイでは檳榔樹(びんろうじゅ)の実が日常的に嗜まれており、それらの入れ物として発達。アユタヤとの交易を通じて日本にも伝わったと考えられている。
タイでは檳榔樹を食べることをキンマークといい、それが蒟醤の語源だといわれている。
檳榔樹の香りと共に伝わった技術は、日本では茶人達の香入れとして愛用され、技法は今も発達を遂げ続けている。
- 住所
- 760-0000 香川県高松市
- 名前
- 蒟醤