熊本県小国町にある「鍋ヶ滝」。
落差９メートル、幅２０メートルの滝である。杉林に囲まれた山中にあり、木漏れ日に照らされて、滝全体が白い絹のようにきらめく。まるでカーテンのような流れで、小国町にある滝の中でも最も美しく、最も品があると言われている。
　鍋ヶ滝は滝壺の裏側へ歩いて回ることができ、裏側が大きくえぐられた洞窟のようになっている。前から見ても綺麗だが、裏側から見ても水しぶきが見た目以上に涼しい気分にさせてくれる。
　紅葉の季節には、紅く色付いた山々の景色が最高だという。午前中から午後の早い時間にかけては、滝に架かる虹を楽しむことができるそうだ。