NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/25


茨城 八溝川 Ibaraki Yamizogawa 

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 茨城の八溝川(やみぞがわ)は、茨城県久慈郡大子町を流れる河川である。
 県内最高峰を誇る、標高1022mの八溝山の山腹から涌き出た水が集まった川で、全長124kmの久慈川の支流のひとつである。
 弘法大師が山頂に立ち、谷が八つに分かれ、山水が八方に流れ落ちるのを見て、八溝の嶺と名付けたのが名前の由来という。
 源流の沢には、清流でしか生きられないとされているサンショウウオが棲んでおり、下った八溝川には、天然のヤマメやイワナが生息している。
 久慈川と八溝川が合流する渓谷には、古くから安産の神・二十三夜尊(にじゅうさんやそん)の信仰の場として知られている、落差15m、幅10mの月待の滝が存在している。
 八溝川は、川幅が狭く流れも急な、釣り好きで賑わう清流である。
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2008/6/13


達磨図 Daruma-zu 

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 達磨図(だるまず)は、山梨県甲州市塩山の向嶽寺(こうがくじ)が所有する水墨画である。国宝に指定されている。
 達磨とは仏教の禅宗の開祖・達磨大師(382~532)の事で、中国に仏教をもたらし、日本にも大きな影響を及ぼしたとされる。
 向嶽寺の達磨図は、朱衣をまとい岩の上で座禅を組む姿が描かれており、「朱達磨」とも、「八方にらみの達磨」とも呼ばれている。
 宋画の影響を受けた鎌倉時代の日本人画家の筆になる作品とされ、達磨の衣などに彩色があるが、水墨画の筆法で描かれている。
 建長寺開山の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、朗然居士(ろうねんこじ)のために書いたという賛が入っており、朗然居士とは、執権・北条時宗と推察されている。
 達磨図は、日本最古級の達磨像であり、日本水墨画史の冒頭に位置する、貴重な絵画である。
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2008/2/7


大本山妙心寺 Daihonzan-Myoushin-ji 

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 大本山妙心寺(だいほんざんみょうしんじ)は、京都府右京区にある、室町時代創建の古刹だ。
 康永元年でもある暦応五(1342)年、花園法皇を開基とし、法皇の離宮があった現在の地に創建された。
 当時、室町幕府の庇護下にあった一派を「禅林」または「叢林」(そうりん)と呼び、それ以外を「林下」(りんか)と呼んでいた。
 妙心寺は、厳しい修行を重視する禅風を持つ「林下」の代表的寺院でもある。
 足利義満の弾圧にあい、応仁の乱で伽藍を焼失するも、復興を成し遂げ、以後は細川家や豊臣家など武家の篤い信仰を得て、今に至っている。
 広い境内は南の勅使門から山門や仏殿、法堂が一直線に並び、禅宗特有の七堂伽藍による壮大な景観を生み出している。
 法堂の天井には、狩野探幽作といわれる通称「八方にらみの龍」雲龍図があり、日本最古の梵鐘や古文書及び絵画等の文化財なども著しい数にのぼり、日本における禅文化の一大宝庫となっている。
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2007/12/6


浄感寺(長八記念館) Joukan-ji(Chouhachi-kinen-kan) Jokanji Temple (Chohachi Memorial Museum)

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 浄感寺(じょうかんじ)は、静岡県賀茂郡松崎町松崎にある浄土真宗本願寺派の寺である。本尊は、阿弥陀如来。
 永仁年間(1293~1299)に創建され、浄信上人によって開基された。元禄の大火で全焼してから衰退していたが、本多正観によって本堂が再建され、隆盛を取り戻したとされる。
 寺の本堂が、長八記念館(ちょうはちきねんかん)となっている。
 入江長八は、漆喰細工の名人とうたわれた左官職人で、江戸に多くあった代表作はそのほとんどが震災や戦災で焼失してしまったが、ここには長八の傑作として有名な、天井に描かれた「八方睨みの龍」や、「飛天」など約20点の作品が残っている。
 また、境内には長八の墓と胸像、記念碑が立つ。
 浄感寺は、長八の菩提寺であり、古来より災いを除き幸運を招く寺としても名高い寺院である。
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2007/6/26


松前 法華寺 Matsumae Hokke-ji 

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 法華寺は、400年の歴史を持つ名刹。北海道松前郡松前町に所在する。
 開基については諸説あるが、正応四(1291)年に日蓮の六門弟の日持上人が海外布教のため渡道した折り上ノ国に一宇を建立したのを、享徳二(1453)年、京都本満寺の僧侶・日尋が松前に移して法華寺と名づけたという説が有力である。
 当寺に安置されている「木造日蓮聖人坐像」は鎌倉時代の作と言われており、北海道の有形文化財に指定されている。また、本堂の7メートル四方の天井に描かれた「八方睨みの龍」は、日本文人画の第一人者、池大雅の作と伝えられている。松前藩主の弟・廣長の念願で招かれた池大雅が寺の裏の林で見た大蛇にヒントを得て描き上げた大作で、どこから見ても龍から睨まれているように見える迫力ある絵である。
 境内には風格のある枝垂桜があり、海を背景とした構図は素晴らしく、見ごろの5月には花見がてら訪れる参拝客で賑う。
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2007/6/1


岐阜 禅昌寺 Gifu Zensyo-ji Zenshoji Temple

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 「禅昌寺(ぜんしょうじ)」は、平安時代、「往生要集」などを書いた高僧の源信が、草庵を構えたのが始まりとされる。
 禅昌寺は、臨済宗・妙心寺派の古刹で、庭園は茶道宗和流の始祖である金森宗和が設計したとされる。達磨石や座禅石、礼拝石を配した池泉回遊式庭園の萬歳洞(ばんざいどう)や茶室が、高尚でみやびな趣のある景観を見せてくれる。
 座敷には、雪舟の傑作「八方にらみ達磨」が飾られており、一見の価値がある。
 境内は禅寺らしく落ち着いた雰囲気が感じられ、国指定天然記念物である、樹齢1200年の禅昌寺大杉がたたずんでおり、ただただ圧巻の一言に尽きる。飛騨一美しいと言われ、天下十刹に数えられている。
 下呂温泉も近いので、四季を通じて参拝に訪れる方が多い。
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2007/4/26


かざぐるま Kazaguruma Kazaguruma (pinwheels)

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 静岡県の天竜川沿岸は、昔から洪水の多い地方で、毎年起こる大洪水に悩まされ治水の工事は大変だった。その堤防作りに使われた竹網の中に、大きな石を入れた蛇籠が当時盛んに作られた。その蛇籠の編み方がかざぐるま作りに応用された。竹細工の職人たちが、子供のために籠目編みのかざぐるまを作り与えたのが、始まりとされる。
 長さ30数センチの竹を縦5ミリ幅位に割り、使用する皮の面を厚さ0・4ミリほどになるように剥がす。この竹皮を4本使って籠を編むと 両端合わせて8本の足が出る。この足を八方に広げ、その先に四角い和紙を貼って出来上がる。
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2007/1/26


八面山 Hatimen-san Hachimen Mountain

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 八面山は、大分県中津市にある標高659mの山である。四方八方どこから見ても同じ形に見えるために、八面山と呼ばれるようになったという。
 八面山は、阿蘇山の噴火によって形成された卓状溶岩台地であり、山容が締まらないため多少大きめの里山のように見えるが、険しい断崖絶壁を持つ岩山である。
 古くは箭山と呼んだという。耶馬日田英彦山国定公園の北東端を占める山である。
 中津市を代表する山であり、山頂にはテレビ局などのアンテナが設置されている。麓には金色温泉があり、周辺には耶馬渓もある。山頂からは豊前市・中津市街地は勿論のこと、周防灘や山国川、中津平野の水田地帯が一望でき、素晴らしい景観を誇る。
 地元の人は八面山を見て、故郷に帰ってきたと安堵するという。八面山は中津の原風景であり、決して切り離せない山である。
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