NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/4


直垂 Hitatare 

Jp

 「直垂(ひたたれ)」とは、上着、袴とも同じ裂地でつくった衣装である。裂地とは、染織した糸で模様を織り出す織物のことで、茶入れ袋や袱紗に使われている布地でもある。
 着物の左右の前身頃に縫いつけた、襟から裾までの細長い布「袵(おくみ)」がなく、襟が垂直に縫い付けられていることから、直垂という名称がつけられた。
 もともとは、筒袖仕立ての庶民の平服だった。平安時代になると、鎧下に着る際、行動の便が良いことから、武士が着用するようになった。
 鎌倉時代に入ると袖が大きくなり、体裁を整えて武家の平常服となった。幕府などへ出仕するときは、公式衣装として使われた。
 また、袖が大きい事で、戦の際、鎧下に着ることが不便になり、日常の直垂とは別に、かつての筒袖の直垂に近い形の「鎧直垂」が用いられるようになった。
 江戸時代には、三位以上の武家の礼服となった。
 現在では、大相撲の行司の装束や雅楽の楽師、祭礼の供奉人(ぐぶにん)などでつかわれている。
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2007/1/31


袴 Hakama Hakama

Jp En

 袴は和装で着物を着た上から着け、腰から下をおおうゆったりした衣服のこと。腰につけた紐で結びとめる。
 江戸時代までは主に男性の着物だったが、明治時代から女学生の制服としても用いられた。
 礼服として使われることが多いが着付けは容易。武士の日常着でもあり、活動的な行動にも適している。
 主な種類としてズボン状の形をした馬乗り袴(うまのりばかま)、スカート状の形の行灯袴(あんどんばかま)、ズボン状で足首部分が細い野袴、裁付袴(たっつけばかま)などがある。
 現在でも冠婚葬祭の場や、剣道、弓道などの武道で用いられる。
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2007/1/5


京黒紋付染 Kyokuro-montsukizome Kyo Black Dyeing with Crests

Jp En

 京黒紋付染は、婚礼のときに着る黒留袖や、葬儀で着る喪服など、伝統技術で紋章が染め抜かれ、黒に染められた式服のこと「三度黒」と称される「黒引染め」等の地染めをしたのち、家紋を描き入れる。京都に古くから伝わる伝統工芸だ。
 黒染めの歴史は10世紀まで遡るが、黒紋付染として確立したのは、江戸時代の初め。江戸時代中期以降は藍などで下染めした「びんろうじ染」が中心で、武士階級で黒紋付が愛用された。明治時代に入ると、紋付羽織袴が国民の礼服に制定されたことで、京黒紋付染が大きく広まることになる。明治以降には、英・仏・独の技術を取り入れ研究を重ねた結果、手間のかかる「びんろうじ染め」に代わって、現在の「黒引染」が確立されたという。
 連綿と受け継がれ続けたこの技法は、いまでは式服にとどまらず、Tシャツなどの染めにも応用され、広く人々に愛されている。
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