NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/6/12


曹源寺(かっぱ寺) Sougen-ji 

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 曹源寺(そうげんじ)は、東京都台東区松が谷にある曹同宗の寺である。本尊は釈迦牟尼佛。別名・かっぱ寺(かっぱでら)とも言われている。
 天正一六(1588)年、用山元照大和尚が開山し、明暦三(1657)年の振袖火事で焼失して、現在地に移転した。
 文化年間(1804~1817)に、当地の住人で雨合羽商の合羽屋喜八という人物がいた。この付近は水はけの悪い低地で、雨が降ると洪水となり、人々は困窮していた。
 そこで、喜八が私財を投じて排水のための掘割工事にとりかかると、かつて喜八に助けられた隅田川の河童が工事を手伝い、掘割工事が完成したという。
 文化一一(1819)年、合羽屋喜八が葬られた。
 曹源寺は、出世地蔵と毘沙門天、河童大明神が祀られている、水難除けで知られる寺である。
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2007/5/14


磯良神社 Isora-jinjya 

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 宮城県色麻町にある磯良神社は、色麻町ののシンボルである河童を御神体にした珍しい神社である。
 今から約1200年前の延暦二二(804)年、征夷大将軍坂上田村麻呂が東夷征伐の時に、常陸国鹿島郡から磯良明神を勧請して祀ったのが始まりと伝えられる。阿度目神や河童明神とも言い、広くに「おかっぱ様」という名で知られている。元は、ここより南方にあった真山三十郎(大崎氏の家臣)の屋敷の氏神として祀られていたが、後に現在の色麻町に移された。木彫りの河童の像を御神体としており、縁結びや子宝に御利益があると言われている。御神体は60年に一度、開帳される。
 この神社の宮司は代々「川童」という姓を名乗っている。
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2007/5/2


高松張子 Takamatsu-hariko 

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 香川県高松市で作られている日本古来の人形や玩具。
 その歴史は江戸時代に常陸国(茨城県)から松平頼重がこの地に移封された時、張り子製法が伝えられたことに始まると云われている。
 張子は和紙を重ねて貼り合わせていく技法である。高松張子には人形姿のものが多く、おかっぱ頭に細い目で微笑んだほのぼのとした顔の「ほうこうさん」と呼ばれる人形は特徴的だ。
 昔の言い伝えでは、病気になった姫を救おうと御殿の女中が、自分に病気を移し身代わりとなった話からこの「ほうこうさん」の張子人形が作られるようになったといい、それ以来病気の子供に人形を抱かせて、海に流せば病気が治るというお守りとして伝えられてきた。
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2007/4/18


カッパ淵 Kappa-buchi Kappa Buchi

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 カッパ淵は、岩手県遠野市土淵町にある小川の淵である。
 幅2〜3メートルの川に向かってナナメに伸びている木々と、多くの大きな岩や石コロの間を、さらさらと静かに水が流れている。
 カッパ伝説が多く残る遠野の中でも、一番知られている場所がここといえる。
 「遠野物語」のカッパ伝説の舞台であるこの場所には、カッパが人々を驚かし、いたずらをしていたという伝説が数多く存在する。
 すぐ近くにはカッパ狛犬(頭に皿がある狛犬)を奉った常堅寺という寺があり、川原にある夫婦のカッパが鎮座する小さな祠は、子供のいる母親が願を掛けるとお乳が出るようになるとか、拝むと胸が大きくなるといわれている。
 カッパ淵は、今にもカッパが出てきそうな、神秘的な雰囲気を持つ場所である。
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2007/3/27


常堅寺 Jyouken-ji 

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 常堅寺は室町時代中期の延徳二(1490)年、多聞秀守禅師により開山された古刹。岩手県遠野市土淵に所在する。
 石橋を渡った向こうに山門があり、早池峰(はやちね)神社より遷座された仁王像が立つ。総丈3.5メートルの迫力あるもので、円仁・慈覚大師の作と言われる。
 境内左手には十王堂があり、その前には一対の狛犬がある。頭部にある円形のへこみに水が溜まると、河童の皿のようになることから「河童狛犬」とも呼ばれ、この寺の名物となっている。その昔、寺が火事になったときに寺の裏にある小川に住んでいた河童が火消しをしたことから祀られるようになった。  
 本堂には、自分の体の悪いところと同じところをなでると傷みが取り除かれるという木像の「オビンズルサマ」が鎮座する。
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2007/1/28


雲八幡 Kumohachiman Kumohachiman Shrine

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 雲八幡は、大分県中津市耶馬溪町にある神社である。祭神は、雲八幡大神・妙見大神。
 境内は千年杉と称する杉の巨木が林立し、源氏の追手に滅ぼされた平家の落人が河童になり、人に災いをするので、楽を奏して慰めるという「河童まつり」、正しくは「宮園楽」でも有名である。
 歴史は古く、神功皇后が三韓征伐より帰国した際、麓にある巨石の上で休息した。その後、この石の辺より常に白雲が立ち昇るなど奇瑞が続き、大宝3(703)年、白雲ことさら激しく立ち昇り、突如稲妻の如き光が現れて童形の神が出現し、消えたという。
 里人はこの不可思議な現象に、いよいよ恐れ崇め尊んで、この霊石の傍らに紫の禿倉を建て、丁重に祀った。これが今の雲八幡神社と、雲石である。
 天延元(983)年、清原正高により雲の社が現在地に移された。
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2007/1/26


白地楽 Sirajigaku Shirajigaku

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 白地楽(しらじがく)は、大分県山国町中摩にある亀岡八幡社にて行われる神事である。町指定の無形民俗文化財。
 亀岡八幡社にて開催される中摩仲秋祭では、神楽のほか、民衆の繁栄と五穀豊穣を祈願して白地楽が奉納される。
 白地楽はカッパを封じ込む踊りで、元文二(1737)年が起源といわれている。囃子の音色に合わせ、カッパを示す赤装束の「中むらし」を取り囲むように、4名の「大団扇持ち」が唐獅子、牡丹、龍などが描かれている大きな団扇をかざしながら力強く舞うのが特徴である。平家の落人伝説が元になっているという。
 9月のお祭り当日には、一般参拝者のほか、カメラを持った大勢の見物人たちが集まる。
 白地楽は、今でも地元の人々に親しまれている伝統の祭である。
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